人生のなかでは、目の前のことに精いっぱいな時期もあれば、余裕をもてる時期もあります。 今回は、育児や家事、仕事で多忙な時期を超えてオフの時間が増えたと思ったら、病に倒れ、それでも前向きに過ごすことで、今輝いている70代の先輩・伊達潮美さんの自分時間を取材しました。

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健康のために料理動画を始めたらSNSで人気に

料理をする女性
伊達潮美さん
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伊達潮美さん(75歳)は、自営の家庭で主婦業もこなし、忙しく暮らしていましたが、5年ほど前に病気で倒れ、記憶障害が発生。

「以前のように家事ができなくなり、リハビリを兼ねて家族とSNSの発信を始めました」(伊達さん)

そこで長男・高広さんのアドバイスで、ちょっとした運動も兼ねて、料理動画を始めることに。動画の撮影を通じて、家族が一緒に過ごす時間を増やそうという息子さんの意図もありました。こうして始まった動画「ばあちゃんの料理教室」は、YouTubeやインスタグラムでたちまち人気急上昇。

「昔のように自由に動きたいと強く思いますが、今できることをして、人に喜んでいただけることはうれしいことです」

伊達さんの自分時間のつくり方

<長く台所に立つため運動も欠かさない>

運動

「『ばあちゃんにはできないから』となにもさせてもらえないのがいちばんイヤ」。少しでも長く料理を続けられるよう、運動も欠かせません。

<家族との協力で楽しく活動>

楽しんで発信

SNSの撮影や編集のほか、料理の段取りや進行も、長男の高広さんがサポート。「一緒に過ごす時間が増え、楽しんで発信しています」(高広さん)

リハビリと思って始めた料理の発信に、国内のみならず海外からも反響が。「人に喜んでもらえることは、日々のはり合いにもつながります」