壁厚問題はいろいろな場面で起こりえること

畳の大きさもわかりにくい
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じつは、筆者は家を建てたあと、国土交通大臣認可の全国室内環境改善事業協同組合の推薦資格である「住宅建築コーディネーター」を取得しました。

家づくりの経験と専門知識を学んでわかったことは、いろいろな場面に壁厚問題は潜んでいるということ。わが家の場合、壁厚が問題となったのはトイレだけですが、ほかにも代表的なものでは、以下のものがあります。

・建物の内寸:一部の工法ではとくに顕著。建ぺい・容積率の計算は原則壁芯で算出するため、外壁が厚いほど建物の内寸が狭くなる
・個室の内寸:壁厚の半分は部屋の寸法に含まれる。わが家のトイレ同様、思ったより狭いということが起きる
・和室の内寸:畳の枚数で話しをしますが、畳の大きさには地域差がある。畳の大きさを確認するか、m・cm単位での確認も必要

たとえば、6畳間の場合、約半畳分のスペースが壁厚に取られる計算(壁厚130mmの場合)。外壁だと家全体に影響し、この何倍ものスペースが壁厚に消えます。