90cmだと思っていたトイレの幅が76cmしかない!

トイレ内の寸法
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中庭や内装決めに時間がかかり、打ち合わせの終盤で、トイレの幅が76cmしかないという問題が発覚。言われてみれば当然ですが、1畳=幅90cmだとしても、あくまで壁芯の話。壁に厚みがあるので内寸は狭くなります。

気づいたときはすでに時遅し。トイレの両側には、畳敷きの主寝室と客間があります。畳の大きさから部屋の面積を割り出しているので、細かい調整はできません。もし調整するにしても、構造に関わる変更が必要に。このタイミングでの変更はすでに手遅れでした。

 

便器の収まりはいいが、手洗い場はつくれない!

便器と壁とのあき

内寸が90cmもあれば、奥行き30cmのカウンターに小さめの手洗い器を設置しても60cmの通路幅を確保できると思っていました。それなら、圧迫感は多少感じても、問題なく出入りできるはず。

写真を見ればわかるように、内寸76cmだと、便器のおさまりはいいです。しかし、独立した手洗い場をつくると、通路幅は46cmしかとれません。トイレに行くたびに手洗い場を避けて出入りするのは不便です。

さらに問題は掃除。幅が46cmしかないとで、手洗い場のボウルや脚元の床、壁とのコーナーなどが掃除しづらいことは、容易に想像できます。

とくに要望しなかったため、ハウスメーカーでは、横の壁の厚さを生かし、奥行き18cmの埋め込み型手洗い器を設置するつもりだったようです。壁内に10cm埋め込むことができるので、張り出しは8cm程度。通路幅は68cm確保できるので、確かに出入りに不自由はありません。

しかし、問題は水ハネ。コンパクトな独立型と同じく、奥行き18cmでは手洗い器の中に手が収まらず、水ハネ・タレが気になります。水ハネしないことを重視して、大きめの手洗い場を考えていたため、埋め込み型を選びませんでした…。

 

タンクあり手洗いつきトイレ

最終的に行き着いたのは、写真の「タンクあり手洗いつき」のトイレです。希望でない埋め込みタイプの手洗いをつけても後悔するだけ。予算不足の仕分け作業もあり、標準品を選びコストダウンできてよかったと、自分を納得させることにしました。