“冷えは万病のもと”といわれるほど体の冷えは健康に影響を与えやすいもの。ちょっとした不調は温活で改善する一方で、間違った方法だと効果は半減。寝る前の正しい温活の方法を、Q&A方式で漢方薬処方を中心に診療する医師の石原新菜先生と、鍼灸師の高田久実子先生に教えてもらいました。

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Q:寝るときに靴下は「履く」or「履かない」?

レッグウォーマー
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A:汗をかく靴下はNG。レッグウォーマーがおすすめ

寝ている間に暑くなって靴下の中で汗をかくと、その汗で足元から体を冷やしてしまいます。

「足首からかかとをおおうレッグウォーマーなら、温めつつ足先から熱や汗を逃がすので、全身を冷やしません」(石原先生)

Q:優先すべきは「就寝する時間」or「睡眠時間」?

枕やアイマスク
睡眠中も上手に温活して、冷えない体をつくりましょう

A:寝る時間が遅くなっても、6~7時間は睡眠を確保

遅く寝てしまった日も、睡眠時間がしっかりとれれば大丈夫。

「大事なのは睡眠時間を確保すること。午前1時に寝ても睡眠時間を6~7時間とれれば、血流がよくなり朝起きるときも寒さを感じにくくなりますよ」(石原先生)

<プラスアイデア>
寝不足のときは昼寝も取り入れて。
「15~30分以内の昼寝は、3~4時間の睡眠に匹敵するくらいの効果があります。寝不足の日は昼寝をして、疲れをとりましょう」(石原先生)

Q:寝る直前に避けるべきなのは「歯みがき」or「温かい飲み物を飲む」?

A:じつは両方NG! どちらも寝る1時間前にすませて

どちらも寝る前にやりがちな行動ですが、じつは避けるのがベター。

「歯みがきも熱い飲み物も、交感神経が高ぶって寝つきが悪くなり、途中で目が覚める原因に。どちらも寝る1時間前までにすませて」(石原先生)

Q:寝つきが悪いときにほぐすといいのは「鼻」or「耳」?

A:耳をやわらかくほぐすと徐々に体が温まる

耳をほぐす人

赤ちゃんが眠くなると温かくなる場所がヒント。

「耳にはたくさんのツボや副交感神経の通り道があります。耳を温めたり、耳や耳たぶを優しくほぐしてあげると、ふわっと体が温かくなって、快眠につながります」(高田先生)

<プラスアイデア>

睡眠前には、かかとにある「失眠(しつみん)」のツボもプッシュ。

「寝る前に親指で強めに押すと、寝つきがよくなり、不眠の症状をやわらげてくれます」(高田先生)