妻を求めなくなった夫の言い分

レス
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そしてよそに女性の影を感じ始めたころから、夫婦生活にも暗雲がたちこめます。

「浮気をしていても、とりあえず家に帰ってくるし、隠し通してくれるならそれでいいかなと思いました。私は夫のことが好きだったし、なんとかしたいという気持ちもあって、2、3か月に1度とか、そのくらいのペースでしたが、寝るときとかにギュって抱き着いたりして、なんとか行為にもち込んだりもしていたんです」と紀子さん。

しかし、そんな涙ぐましい努力をしている妻に対して、夫は信じられないことを言ってきたのです。

「行為が終わったあとのことでした。いきなり『お前としても気持ちよくない。それはお互い一緒でしょ。もうこういうのやめようよ』って。直球です。ビックリして『はぁ?』って聞き返してしまいましたけれど、夫は真面目に言っていて傷つきましたね」

それでも紀子さんが女の存在を問い詰めませんでした。夫婦生活を真正面から拒否するようなことを言われてもめげなかったのには理由があります。

わが子を捨てた夫との温度差。「私は子どもが欲しい」

指輪
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「私は子どもが欲しかったんです」と話す紀子さん。夫が離婚する前に、元嫁とののしり合いになったとき「人の子なんてかわいくない」と売り言葉に買い言葉で言い放ってしまったものの、わが子を抱きたいという気持ちは強かったそう。

「18歳で出来婚した夫は私との再婚のためにすんなり親権を手放して、その後、養育費などの支払いもしていません。もともと子どもが好きじゃなかったのかな…。結婚するときは『私たちの子どもが欲しいね』って話していたけれど、あれは私に合わせていただけなのかも。レスになったとき、初めて夫の価値観やビジョンが自分とズレていることを思い知らされました」

こうして夫の女性問題とレス、金銭感覚の不一致という深刻な悩みを抱えることになってしまった紀子さん。「子どもが欲しい」という自信の本音とどう向き合っていったのでしょうか。

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「もうセックスレスでいいから」壮絶な略奪婚からまさかの事態に:紀子さんの場合3

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