心が折れていたとき、実家に夫がやって来て…
すべての画像を見る(全5枚)完全に心が折れてしまったという沙織さん。幼い2人の娘とこれから先の人生、どうしようと途方に暮れていたとき、夫が実家にやって来たのです。
「結果からいうと、これ以降、夫がDVをすることはなくなりました。私が家を出て、決別を表明したことがかなり堪えた様子で、久しぶりに会ったら、パッと見てわかるほどにやつれていました。夫は『反省した。だから家に帰ってきて欲しい。離婚だけは絶対に無理だ。沙織と娘たちとまた一緒に暮らしたい』と言うし、私も行くところがなくて困っていたので、消去法でよりを戻すのが最善策だなと思って別居を解消することにしたんです」と沙織さん。
「自分で働いて、子どもたちを養っていく、シンママでがんばる。強い覚悟を持って家を出たのですが、結局うまくいきませんでした。自分の稼ぎでは家すら借りられないというのが現実。実の父とも、これ以降は距離をおいています」
子どもの頃からあんなに毛嫌いしていた暴れる父親。しかし、結局、自分が結婚した相手もまた同じような人でした。もし結婚してつくれる家庭が、育った家庭の焼きまわしなのだとしたら、娘たちに自分と同じ思いをさせたくないと思ったともいいます。
反省の弁を述べる夫は、本当に改心できるのでしょうか? 同居を再開してからのお話はまた次回。
パートナーからの暴力のほか、怒鳴る、侮辱する、脅すなどの行為、また性行為を強要する、避妊しないこともDVに相当します。警察のほか、以下の相談窓口も利用できます。
DV相談ナビ #8008(はれれば)
DV相談+(プラス)0120-279-889(つなぐ はやく)