●自分の機嫌をよくするために、やりたいことをやればいい

――なるほど。そう考えると少し気持ちがラクになりますよね。では、もし老後に向けて準備しておくことがあれば教えてください。

中園ミホさん
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中園:いつもいうのは、「好きなことを見つけてやること」。80歳になったときに、退屈じゃない人生って本当に幸せですよね。やることがいっぱいあるっていいです。だから、なにかすごくやりたかったけどしてないことがあったら、すぐ始めるべきだと思います。

子どものときに好きだったけれどやらなくなってしまったこととか、そういうのを子育てが終わったりして時間できたらやってみる。起きた瞬間、「ああ、やることないな」と思うのだったら、今日はこれやろうって思うだけでも、機嫌がよくなるじゃないですか。下手くそでもなんでも、自分の機嫌をよくするためにやればいいです。

それがお金につながったりしたらすごくラッキーですけど、つながらなくても、時間を楽しく機嫌をよく過ごせるとしたら、すごい才能だと思います。今の時代、ひょっこりSNSとかで人気になって本を出している人もいますよね。YouTuberのおばあちゃんとか、そういうのすてきだと思います。

――最後に中園さんが大切にしている言葉があったら教えていただけますか?

中園:朝ドラ『花子とアン』では『赤毛のアン』を題材にしていますが、主人公・アンの「曲がり角の先になにがあるかわからない。でも、きっといいものに違いない」という言葉。いつだって、次の扉を開けて、そこにはいいことがあると信じること

『男と女』で知られる映画監督・クロード・ルルーシュさんにも、同じようなことを言われたことがあります。「人生でもっとも美しいときは、まだ経験していないのです。年齢は障害ではありません。この瞬間瞬間が過去よりも大切なのです。信じていきなさい」と。若い頃がいちばんで、年を重ねたらどんどん悪くなっていくなんて、そんなことは絶対にないと思うんです。

女性の生き方を見つめ、励まし続けてきた脚本家・中園ミホさん。その言葉には、これからの人生を豊かに、幸せに生きるヒントがたくさんありました。

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