●「ありのまま」でいることの難しさ

朱里は笑顔を見せながらも、自分と田中さんのなにが違うのか…と考えます。朱里は周りの空気を読んでしまうタイプ。田中さんも読まないというわけではないのですが、自分の感情には素直な人と言えるかもしれません。信頼した人の前では心からの笑顔を見せられる。しかし、朱里はどんな場所でもつくり笑顔で、その場に微妙な空気が流れないようにと考えてしまうのです。

朱里の話を聞いた小西は、肯定するわけでも否定するわけでもなく、ただ受け入れます。田中さんもそうですが、朱里に必要なのは無条件で受け入れてくれる人なのかも…? 社会で上手くやっていこうとすると、つい「受け入れてもらう」ことよりも自分がうまく立ち回ることを考えてしまいます。それは決して悪ではないのですが、自分を追いつめる結果になる場合も…。「ありのまま」は本当に言葉ほど簡単なものではありません。

それにしても、前田公輝さん演じる小西がかっこいい! 正論ではあるのですが、それを角が立たないように伝えるコミュ力、真似したいところです…!