40代50代になると健康や心のモヤモヤが増えがち。少しでも心が軽くなるように、産婦人科専門医の高尾美穂先生が親身になって答えます。今回は、特に悩みが多い睡眠について教えてくれました。

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寝つきが悪く、中途覚醒も。疲れがなかなかとれません

寝つけない女性
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【読者の悩み】

2年前から寝つきが悪くなり、22時頃に横になっても入眠に1時間かかり、さらに深夜と早朝に目覚めてしまいます。ぐっすり寝た感じがなく疲れがとれません。夕方、ジムで体を動かしているのですが…。(Tさん・49歳)

●更年期に多い睡眠障害。まずは生活の見直しを

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産婦人科専門医の高尾美穂先生

睡眠障害の症状は、なかなか寝つけない「入眠障害」、夜中に目が覚める「中途覚醒」、朝早く起きてしまう「早朝覚醒」、そしてぐっすり寝た感じがしない「熟眠障害」の4つがあります。女性は更年期になると女性ホルモンの低下から自律神経のバランスが乱れやすくなり、睡眠中であってもホットフラッシュのような症状が出てしまい、それが夜中に目を覚ましてしまう原因だと考えられています。

言うまでもなく健康のベースは、「食事」「運動」「休息」。休息にあたる睡眠がたりていないと、糖尿病、高血圧といった生活習慣病のほか認知症のリスクが高まり、メンタル面においてはうつになりやすいことがわかっています。「眠りの質が悪くなったのは年のせいだ」と思わないで、睡眠時間をしっかり確保できるように生活全般を見直しましょう。