もしも子どもがいなかったら私たち夫婦は…

産前産後の期間を含めると、夫と「ない」生活になってから10年以上。「今は気持ちに折り合いはついたのですか?」と聞くと「いいえ」と即答するみずほさん。ただ、ひとつだけよかったと思っていることがあるといいます。

●夫とレスになっても救いだったこと

中学生
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「夫とつき合っていた頃も、結婚してからも、もしかしたら心の病気が原因で結婚生活が破綻する可能性があるかもなと思っていたんです。だからレスくらいでこんなに夫婦生活が荒れるなんて想定外。けれど、かろうじてよかったなと思っているのは、早い段階で子どもをつくったことですね」

結婚の翌年に誕生した男の子は、もうすぐ中学生。すくすく成長する姿を見守ることが、なによりも幸せだと語ります。

「もしこれで子どもがいなくて、夫が更年期でレスになって…だと、私も妊活とか不妊治療のプレッシャーが重なって、もっとしんどくなっていたかもしれないと思います。タイミングが少しずれていたら、授かることすら難しかったかもしれません。本当になにが起きるかわからないなと思いました。幸い今はまだ親の介護もないので、わが家が抱えている問題は夫の治療くらい。そう考えると少し気がラクではあります」

●思い描いていた家族像とは違うけれど…

夫婦

もともとご自身が3人姉妹だったみずほさんは、自分も子どもは3人欲しいなと考えていました。そこのギャップについては、夫婦でどういう話し合いをしたのでしょうか。

「まず夫が躁状態になったときの金遣いが本当に不安で。金銭的な面から子どもは1人が限界だよねと私が思ってしまいました。きょうだいがいるのは、もちろん理想的ですが、子どもにかけてあげられる時間もお金もぜんぜん違ってきますし。夫とも『子どもはひとりでも十分幸せだよね。習い事とか、将来、留学したいとか言われても我慢させないですむように、しっかりお金を貯めておこうね』という話をしています」

思い描いていた家族像とは違うけれど、今の生活にレス以外の不満はないと語るみずほさんでしたが、最近になって、レス解消の糸口も見え始めているとか。そのお話は次回したいと思います。

◆次のお話

「セックスレスでも幸せになれます!」自らの体験を活かして活躍する妻:みずほさんの場合3

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