●結局、無難がいちばん
女性は見た目を感じよくして、全体的にゆるふわにふるまって、少しのほほんとしてるくらいがいい。そういう落ち着いた態度をベースにしていれば、上品さや教養も魅力になるし、親しんでもらえる。
または、男好きで惚れっぽい女性であっても、根が素直で周囲に気を使わせない人なら大丈夫。感じが悪いとは思われないと思う。
「自分は人とは違う」とばかりに奇をてらいがちでもったいぶった態度をとる人は、本人は配慮しているつもりでも、日常のちょっとした所作に注目が集まってしまう。みんなの目に留まれば、口から出る言葉、場に入ってきたときの態度、立ち去る後ろ姿にまで、必ずツッコミどころが見つかるものだ。言っていることがちぐはぐな人、人のことをすぐけなす人は、さらに細かくアラ探しをされてしまうだろう。素直な人であれば、つまらない揚げ足取りはしないであげようと気遣ってもらって、うわべだけでも優しくしてもらえるのにね。
わかっていて感じの悪い態度をとる人も、うっかり悪事をやらかす人と同じく、遠慮なく笑ってやっていいと思う。すごく性格がいい人は、嫌われている相手にでも、その人のことを思って世話をしてあげられるけど、ふつうはそんなことできない。慈悲深くおいでの仏様でさえ、三宝(仏・法律・僧)を悪く言う罪が軽いなんてお説きにならなかった。ましてやこれほど濁りきった俗世間の人なら、つらく当たる人につらく当たり返すのは当然のことだ。
相手を言い負かしてやろうとひどい言葉を投げつけ、面と向かってガンを飛ばしてくる人。そんなことはせず、本心を隠してうわべは穏やかにふるまう人。どちらのふるまいをするかで、その人のレベルがわかるというものだ。