家の駐車場に落ちていたゴミを拾ったら…

ある日、レスになってから5、6年が経過した頃でした。貴代さんは家の駐車場で折りたたまれた厚紙のようなゴミを発見。なにかと思って拾ってみると、夜のお店の女性の名刺。

そこには「ご家庭の悩み、またいつでも聞きます。うちでもホテルでもOKなのでゆっくり一緒に寝ましょうね」という手書きのメッセージまで添えられていました。

●夫への感情が“無”になった

名刺
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「浮気されて悲しいとか、相手の女性への嫉妬とか、そういう感情がもう自分のなかで沸いてこなかったんですよね。お店以外でも会う関係なのねとは思ったけれど、折れ曲がって落ちていたカードを手に取ってなにも感じませんでした」

貴代さんは、携帯で写真を撮って、そのまま夫に送りつけたそう。メールの件名もメッセージも空白で。

「よくいう『夫婦の会話がない』とかいう状況を通り越したなと思いました。夫に対して、好きどころか嫌いという感情もない。今になって思えば、この時点で『もう別れよう』ときり出していれば別の人生があったかもしれません」と貴代さん。

数時間後、夫からは「捨てといてください」と一言だけ返信がきておしまい。貴代さんからそれ以上問い詰めることもなければ、夫が謝ることもなかったといいます。これが決定打となり、貴代さん自身の心は完全に夫から離れ、ほかの男性に癒やしを求めてしまったお話はまた次回したいと思います。

◆このお話の続きはこちら!

「僕はお金を稼ぐだけの存在なの?」とセックスレス夫。40代になった妻の解決法:貴代さんの場合2

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