結婚後~現在:埼玉と東京を行ったり来たり。老後は車中泊で暮らすのもあり?
結婚後は夫の実家がある埼玉へ。松本さんの両親は、結婚前に購入していた中野の一戸建てでの生活を続けていましたが、父親の他界を機に、長男とともに今度は松本さん一家が中野に戻ることに。
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「その後、母が他界して3人暮らしになったら、今度は義理の母が中野に来てくれて。義理の母は整理整頓が得意で、捨てることに迷いがない。私は穴のあいたスニーカーでも履くんですけど、それを主人か義理の母が捨てちゃうんですよ。それを私がまた玄関に戻すんです(笑)」
松本さんにとって、義母は年の離れた姉のような存在で、一緒にスーパーに買い物に行ったり、情報交換をしたり、とても仲がいいのだとか。
現在暮らす家は築25年。給湯器とトイレは一度交換しましたが、そのほかは和室の畳をフローリングに替えただけ、とリフォームは最低限。20坪ほどの決して広くはない家ですが、長男の学生時代には、よく友達が遊びに来ていたそう。
「みんな豪邸に住んでいるのになんでうちに来てくれるの、と聞いたら、おばあちゃんの家に来たような安心感がある、と言っていました」
香川の実家じまいに大変な苦労をした松本さんですが、「息子には、この家にずっと住んでほしいなって。息子は嫌がるかもしれないし、重荷になるかもしれないけど。親の子どもへの思いって、繰り返すんですかね」。
数年前に女性でも運転しやすい軽キャンピングカーのレンタル事業を始めた松本さん。コロナ禍の運動不足解消に、と始めた山登りでしたが、1回に交通費や宿泊費で5万~6万円かかることから、車中泊できるクルマがあれば便利だなと感じたことがきっかけでした。
「老後を過ごすなら、海と山が見えるところがいいですね。車中泊なら海も山も見えるか(笑)。将来は、息子に家をまかせて、私は車中泊で旅をしながら、仕事の現場にもクルマで行くっていうのもありかな」と笑う松本さんです。
●松本明子さん
タレント、香川県出身。57歳。1982年に日本テレビ「スター誕生!」チャンピオン大会に合格したことをきっかけに歌手デビュー。現在はバラエティ番組のほか、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動中。自身の実家じまいをつづった『実家じまい終わらせました! 大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)が好評発売中