今年は関東大震災から100年。この機会にいつ起こるかわからない災害に備えましょう。元自衛隊芸人・やす子さんがご自身の体験から災害への対策を教えてくれました。

関連記事

やす子さんが教える「自衛隊式」防災術4選。就寝時ベッド周りに準備するもの

芸人・やす子さんが教える!自衛隊式防災術

やす子さん
やす子さん
すべての画像を見る(全6枚)

元自衛隊芸人・やす子さんが自衛隊で学んだご自身の体験と防災術を教えてくれました。

●被災地に物資を届ける手伝いをしていました

やす子さん

自衛隊に所属していた2年間と、退官後に即応予備自衛官として活動した4年間、何度か大きな災害がありました。

そのときは、被災地に届ける救援物資やお風呂を積み込んだり、車両に「災害派遣」という断幕をはったり、後方支援活動を行いました。

被災地から送られてくる映像や写真の整理をしたこともあります。災害時は基地の空気が変わり、気持ちを“有事モード”に切り替えないといけないので、最初は怖かったです。

●命さえあれば大丈夫!できる対策は今すぐに

やす子さん

直接、被災地に行くことはありませんでしたが、被害の大きさを知る機会はありました。たとえば、地震の際にはがれきに押し潰されるだけでなく、避難できたのにもかかわらず、寒さに耐えられなかったり、小さな傷から感染症にかかったりして亡くなる方もたくさんいて、備えていれば…と悔やまれます。

災害はいつ起こるかわからないので、できることはすぐにやってほしいなと思います。命さえあれば大丈夫なので!

●大きい地震が起きたあとは靴を履いたまま寝ます

やす子さん

「有事のときに人を守る人間があわててはいけない」と自衛隊でたたき込まれ、初動訓練を呼吸と同じくらい自然に行えるまでやりました。だから、地震のときも冷静でいられます。

緊急速報が出たら、テレビで震源地と規模を確認し、充電ずみのモバイルバッテリーをカバンに入れ、非常用持ち出し袋を玄関に出して…。「足元の管理が重要」と習ったので、地震が起きたらすぐに避難できるように、靴を履いて寝ることもあります。

●身を隠せないときはダンゴムシのポーズ!

ダンゴムシのポーズ
首を守りましょう

地震が起きたら、まずは安全確保。机など身を隠せるものがないときは、急所の首と内臓、歩くための足を守るために、体を丸めて「ダンゴムシのポーズ」をとってください。

●歯みがきシートで被災時にも口腔ケアを

歯磨きイラスト

食べられないと体は弱ります。口内の衛生はとても大事。市販の歯みがきシートなら、被災時にも水なしで歯をみがけます。3夜4日歩き続ける行軍訓練でも使っていました。