若村麻由美さん主演のドラマ『この素晴らしき世界』が現在放送中。若村さんが1人2役を演じる、大人のためのコメディードラマの見どころをインタビューしました。
若村麻由美さんインタビュー「普通の主婦が前向きにがんばっている雰囲気を出せれば」
平凡な主婦がひょんなことから大女優になりすまし、二重生活を強いられる“なりすましコメディー”『この素晴らしき世界』。体調不良で降板した鈴木京香さんに代わり、主人公・浜岡妙子と若菜絹代の2役を演じているのが若村麻由美さん。短い準備期間というハンデを感じさせない圧巻の演技力に、賞賛の声が集まっています。
「初めはすごく緊張していましたが、スタッフやキャストの皆さんが本当に温かく迎え入れてくださり、『この方たちとならやっていける』と安心感を覚えました。今は怒涛の毎日を送っていますが、撮影は心から楽しいです」
●前向きなキャラクターができ上がっていくまで
普段はスーパーマーケットでパートをしている妙子は、夫・陽一(マキタスポーツ)と息子のあきら(中川大輔)と3人暮らし。そんな彼女と顔も声もそっくりな女優の若菜絹代がスキャンダルを暴かれ、海外へ失踪。300万円の報酬につられた妙子は、謝罪会見を皮きりにCM撮影など、次から次へと若菜の替え玉を演じることに。若村さんは、妙子と若菜の2役のほか、“妙子が演じる若菜”という難役にも挑んでいます。
「私の中では、普通の主婦である浜岡妙子をベースにしています。失踪した大女優の代役になり、今まで見たこともない世界に飛び込むところから物語が始まるので、マキタスポーツさんと中川くんとの3人家族のしっかりした基盤がすごく重要で。日常生活の些細な積み重ねがあることで、思いもよらぬ世界に巻き込まれ、さまざまなできごとにカルチャーショックを受けながらも、なんとかこなしていこうとする前向きな妙子ができ上がっていきました」
若菜になり代わる妙子は、かつらをかぶり、つけまつげやつけ爪をし、メーキャップと衣装で見事に変身します。
「現場では、“妙子若菜”と言っているように、妙子をベースにした若菜になっています。初めはかなり及び腰だった妙子が、あることをきっかけに自分の未知なる可能性に気づき始め、若菜になろうと一歩を踏み出します。だから、若菜の扮装をしているけれども、妙子ががんばっている雰囲気を出せればいいなと思っています」