●テレビは置いてあるものの…
アメリカの家でも居間や寝室などに「テレビ」は置いています。ただ、その用途はゲームやネット動画などさまざまあり、また、テレビよりストリーミング視聴に移行しつつあるのが現状です。
アメリカでテレビを買った場合、受信アンテナの取りつけ、または受信エリアにない場合は、ケーブルテレビや衛星放送のサービス加入が必要です。
10年前くらいまで主流だったケーブルテレビは200近くのチャンネルがあって、わが家も契約していた頃は、グルメや住宅、旅、音楽に関する専門チャンネル、連続ドラマ、たまにスポーツなどを観ていました。子どもができたら、アニメや知育チャンネルが大活躍! 別料金で日本語放送を行うチャンネルも視聴できます。
しかしながら、これがまた高い…。機材レンタル料だ、なんだかんだと月額100ドル(約1万4500円)以上になってしまいます。アメリカではインターネット接続サービスもケーブルテレビが幅を利かせており、パッケージ契約にする家庭が主流ですが、それだと月額200ドル(約2万9000円)くらい。
というわけで、節約のために数年前に解約し、わが家はストリーミング視聴できるサブスクで間に合わせています。数社契約してもケーブルテレビより安いし、ややタイムラグはあるものの、連続ドラマや映画もそのうち観られるようになるため、DVDも使わなくなりました。スポーツ専門のストリーミング視聴サービスは高いので、W杯や五輪などのときだけ加入すれば十分。
●テレビよりもストリーミング視聴の方がコスパもいい
すべての画像を見る(全6枚)ガソリン代の高騰、物価高が止まらない現在、少しでも生活費の節約にと、ケーブルテレビの解約を検討するアメリカ人が増えています。2022年7月にはついに、ストリーミング視聴がケーブルテレビを上回りました。
今でも65歳以上のシニア世代の8割以上がケーブルテレビを利用していますが、若者はすっかりストリーミング視聴にシフトしています。
ケーブルテレビの十八番だったお騒がせのリアリティ番組やお色気ドラマも、今はストリーミング視聴が主流に。
リアリティ番組では、ハリウッドの華麗なる不動産業界を舞台にした「セリング・サンセット」が知られ、過激な婚活系「ラブ・イズ・ブラインド」第4シーズンの舞台は、ここシアトルでした。これは、日本版も制作されましたね。かつてケーブルテレビ人気を牽引した伝説のドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」の新章「アンド・ジャスト・ライク・ザット(AJLT)」は第2シーズンへ。
最近は場所を取るテレビを処分し、プロジェクターに切り替える人も増えていると聞きます。昭和を知るテレビ世代としては少し寂しい気もしますが、これも時代でしょうか?