●趣味を生かした仲間内でのビジネスで、脳を喜ばせる

教える女性
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脳は報酬を得ると喜びを感じる作用もあるのだとか。そのため、「趣味」に留まるのではなく、自分が楽しいと思うことを仕事にすれば、楽しさと対価が同時に得られるため、脳には強い刺激が生まれます。

「『仕事』といっても大仰なモノではなく、まずはお友達などの仲間内で趣味をお金に換えるところから始めてみてもいいと思います。たとえば、私にはすてきな50代の友達がいて、文化教室で源氏物語を学んでいるのですが、彼女のことばで語られる源氏物語がとてもすてき。

とうとう『あなたのことばで習いたい』という周囲の声に応えて、自宅サロンで源氏物語の講座をするようになりました。友達に自分の趣味や特技を知らせることで、それが仕事につながることもあります」

「人に教えるような特技はない」と思う人も、じつは自分が気づいていないだけで、秘めたるスキルがある可能性も。

「『自分にはスキルがない』とおっしゃる主婦の方は多いのですが、長年主婦をやってきた方の多くは、世の中の人がびっくりするスキルを持っています。仕事と子育てで家を片付ける暇もないころ、ママ友に非常に片づけがうまい人がいたので、彼女にお金を払って家の整理整頓を手伝ってもらっていたんです。すると、口コミで広まって、予約が取れないほど人気が殺到したことも」

なお、ポイントは「友達だから」といってタダではやらないこと。ほんの少しのお金でいいので、対価をもらうことで、より脳には大きな刺激になるそうです。

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