間取り図と外観について
すべての画像を見る(全19枚)こちらは配置図と間取り図。
建て替え前の古家の風格を、エッセンスとして引き継いだ外観のデザイン。竹囲いの中に駐輪スペースが隠されています。
建物の左脇につくられた、玄関へと導くアプローチ。幅1mほどの細い空間を、味わいある敷石とこまやかな植栽で風情ある小道に仕立て、歩みを進める過程に楽しみを添えました。
南・西の二面をマンションに囲まれていても明るい!
LDの壁の一面を素材感豊かな砂漆喰にしたのは高野さんのこだわり。光を受けてコテむらの微妙な凹凸が強調され、味わい深い光景が現れます。絵を飾らず、壁そのものをアートのように鑑賞します。
1階の玄関ホール。正面のガラスドアの向こうが土間で、その右が階段。
土間はKさんがオフィスとして使うほか、同居する叔母のダイニングキッチンでもあります。デスクスペース手前の円弧を描く壁が、階段下スペースであることを忘れさせます。
天然石調のタイル貼りや窓の外の植栽に、旅館に遊びに来たかのようなゴージャス感が漂う洗面室・浴室。長男もつい長風呂になってしまうそう。
玄関ドアを開けるとこの光景が。土間は砂利洗い出し、フローリングはチーク。スチール製の手すりには、手を触れたときヒヤリとしないように革を巻きつけて。
「限られた面積にベンチや手すりを盛り込むため、手すりを細くしてベンチを片持ちで支えるなどの工夫をしました」と高野さん。
玄関の壁にはニッチをつくり、人を迎えるのにふさわしいしつらえに。