設計でこだわったポイント
道路と同じレベルに玄関を置いて、半階上がったところがリビングダイニング、さらに半階上がってリビングという構成。道路を隔てた松林と庭の植栽、さらに室内の植物が織りなす3レイヤーのグリーンと、インテリアが「美しい景色」になっています。
1.リビングダイニングから楽しむ3つのグリーン
すべての画像を見る(全27枚)道路をはさんだ位置にある松林、庭の植栽、インドアグリーンと3層の緑が楽しめるダイニング。窓際の大きな葉が特徴的な植物はウンベラータ。これらのグリーンが日差しをやわらげ、穏やかな光がダイニングに注ぎます。
2.敷地と道路の高低差でプライバシーを確保
敷地本来の地盤は擁壁上の庭の高さ。東側の半分ほどを掘り込んで、駐車場を含む「エントランス~玄関」としています。
道路からは高さがあるうえ、庭に植栽が施されているため、プライバシーの確保は完璧です。
3.素材を替えたスキップフロアで視点の変化を楽しむ
玄関ホールはオーク、ダイニングは石材、リビングはチークと3層のスキップフロアは床の素材を替えて視界を構成する色や質感に変化を与えています。屋内を眺めたときに目に入る素材の変化も楽しめる仕組みです。
4.ソファからの眺望を計算したリビング
玄関からリビングまで天井は共有して空間の統一感を演出した結果、リビングの天井は少し低く感じられますが、その分ソファに腰掛けたときに水平方向に眺望が展開し、ダイニングとは違った開放感が味わえます。
5.江の島、富士山が望める開放的な屋上
敷地は建ぺい率、容積率の制限が厳しいほか、風致地区のため高さ制限も8mに定められています。そのため屋上には塔屋がありません。「その代わり視界が遮られません。晴れた日には富士山が見えて最高ですよ」(夫)。
6.窓外の景色を背景に映えるインテリア
夫婦そろってインテリア好きなYさんの家は、あちらこちらに名作家具が。玄関ではスティルノボの照明が出迎えてくれます。
リビングにはセルジュ・ムーユの照明が。好きなものを眺めて暮らせる幸せな空間です。
7.和室の窓外には移植した黒松が
近隣にある妻の実家から移植してきた黒松が、地階にある和室から望めるようになっています。
敷地の東側、隣地との間の細い通路。
8.敷地北側にも植栽を施して
敷地にはくまなく植栽が施されているYさんの家。キッチン背面には隣家と視線が合わず、かつ緑が見える位置に開口部が設けられています。
リビングの階段下にも小さな開口部があり、ここからも緑が見え隠れします。