●仕事をすることへの背中を押してくれた長女
すべての画像を見る(全3枚)――花子さん、「仕事をしているママは、すごくかっこよくてすてきだった」と発言されているようですね。
柏木:「ママ、その役、やった方がいいよ」と背中を押してくれたこともありました。1986年にミュージカル『シンデレラ』の王子の母親役のオファーをいただいたのですが、私はミュージカル未経験。不安でやるかどうか悩む私に、花子が絶対やるべきだ、言いきってくれた。
本当にそのとおりだったんです。
花子も次女・舞子も学校がお休みのときは毎日楽屋に来て、お席があれば熱心に見て、セリフも踊りも全部覚えてしまいました。夏休みの地方公演は2人を連れて回らせていただいたんですが、舞台袖で毎日マネをしている姿を見たスタッフさんが、千秋楽の日に舞踏会に出席する子どもの役で出演しないか、と誘ってくださったんです。
2人とも大喜び。一生懸命練習して、なんとか立派につとめあげることができました。弾けるような笑顔で、とっても楽しそうで。
思えば、あれが彼女たちが、芸能の道に進むひとつのきっかけになりました。
そして、今3人で楽しくやっているユニット「ママ エ セフィーユ」のコンサート活動にもつながっていると思うと、感慨深いです。