●糖尿病でEDになった夫。うまく病気とつき合っていく覚悟ができた

温泉
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食事療法を続けても結局、なかなか数値が改善しないまま、夫も薬を飲みながら闘病を続いていました。医師に言われたのは遺伝的な要因からきているだろうと。じつは夫の母もやせているのに糖尿病で、インスリン注射を打つほどだったのです。

薬を飲みながら一進一退の状況が続いていたのですが、「完治というより、うまくつき合っていくしかないよね」と割りきったら、だんだんよくなっていきました。

民間療法じゃありませんが、2人で整体とか温泉とかなるべくリラックスできるような趣味を増やしていったこともよかったのかもしれません。これは偶然なのですが、どん底のときもよくなるときも、タイミングが一緒だった私たち。結婚生活も20数年経った今更ですが、運命を感じてしまいます。

●人生も後半戦。働き方を見直すつもり

夫婦

夫も私も50代になり、健康でいることのありがたさをしみじみ実感する日々を送っています。私は今も美容師の仕事を続けていますが、正直、もう引き際かなと考えています。体力面の問題もありますが、やっぱり大好きな夫と一緒にいる時間をもっと大切にしたいと思うようになりました。

コロナ禍で美容室のお店のお休みが続いていたときに、派遣型保育サービスのコーディネーターの仕事を副業で始めました。育児中の親とシッターさんのマッチングをする仕事は自分の子育て経験を活かせるし、なにより土日休みで体への負担も少ないので、ゆくゆくはこっちを本業にできるように研修を受けているところです。

人生100年時代とは言いますが、50代になり、夫も私も折り返し地点を超えました。レスにならいように躍起になっていた20代も、夫がほかの女性に目が向いてしまった30代も、病気で大変だった40代も、今となってはすべてが愛おしい時間です。

●レスのことはだれにも相談できなかった

シニア

「うち、レスなんだよね」と話しても、私の周りは「うちもぜんぜんないよ~」とか「もう面倒だししたくない」と、軽い感じで話す人ばかりでした。「自分から誘って断られたらいやだよね?」という相談をしたくても、あまり真剣に話せる人がいなくて。だから、みんなは隠してるのか、嘘ついてるのか、どっちなんだろう? と思いながら、悩んでいるのって私だけ? と孤独だった時期もありました。

けれど、ESSEonlineでみんなのセックスレスの特集を読んでいたら「あぁ、うちも20年以上のレスの間、いろんなことあったな」って思い出して。

50代になると、そこにこだわらなくてもラクになりますよって伝えたいなと思い、今回取材を引き受けました。時間が解決することってありますから。限りある人生を、後悔がないように思いっきり楽しんで生きていこうと思っています。

◆次回のお話はこちら!

20歳上のイケオジとスピード婚、即セックスレス「結婚前に言ってよ」:ひかるさんの場合1

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