●医師から適応障害の診断が出される
事務長がびっくりして「大丈夫? 今日は帰っていいから、ゆっくり休んで」と言ってきました。もう心も体もズタズタ。今日帰って休めばなんとかなるというレベルじゃないことは自分ですぐに感じ、病院へ行こうとしたのですが、心療内科はどこも予約1か月待ち。
受診できる病院すらなく途方に暮れていたところ、ひとつだけ内科ながらメンタルも診られるという先生がいるクリニックにたどり着くことができました。そこで下された診断は「適応障害」。
医師から「仕事は1か月休んでください」と言われました。家族みんなを扶養に入れてがんばっている自負もあったので、あと2週間だけがんばれば仕事時間を減らせたのに、もうちょっとだったのに、という悔しい気持ちがこみ上げてきました。
しかし、実際のところ止まらない手の震えを見つめながら、この状態で子どもたちを抱っこしたり手を繋いだりするのは無理だなと感じ、あきらめがつきました。
●適応障害を患ってから夫と完全セックスレスに…
夫に病院へ行ってきた話や会社を休むことになったと伝えました。心配してないわけじゃなさそうなのですが、「そっか、適応障害なんだ。ゆっくりしてね」とまるで他人事。なにをしてほしいというわけじゃないのですが、どこまでもドライな雰囲気でした。
ただ家事はできる人だったので、この日から食事づくりや洗濯、掃除なども全部夫がまるっと引き受けてくれたことには感謝しています。子どもたちもすでに高校生になっていて、手がかからない年頃だったのもよかったです。
私は自分自身の心と体の回復だけに専念することができたわけですが、この日を境に夫とは完全なレスになってしまいました。どうすればいいのか思い悩む日々が続く、そのお話はまた次回したいと思います。