テレワークが一般的になり、新居に仕事のためのスペースを設けるのが当たり前のように。日刊住まいライターは、仕事部屋に加えて、「家事をやりながらパソコン作業ができるスペース」を、家の複数の場所につくる間取りを採用しました。気分や用途に使い分けて、満足しています。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全9枚)家じゅうで仕事がしやすい間取りを要望
夫婦でふたり暮らしをしている筆者。家を建てる前から在宅ワーカーだったこともあり、家づくりの際は「家の中で仕事がしやすい」ことが、要望のひとつでした。
工務店と間取りを決める際には、「家じゅうのいろいろなところで、パソコンで仕事がしやすいように」と依頼。「リモートワーク部屋」のような1か所だけが特化して便利なのではなく、さまざまな場所が仕事場になる家を目指しました。
なぜなら、筆者は家事をしながら仕事をしたかったから。家事の合間に効率的に、パソコンを扱えるようにしたかったのです。
こちらが、筆者の要望に従って完成したわが家の1階の間取りです。「PC」と書いている場所が、作業できる場所。リビングのローテーブル(兼、こたつ)、ダイニングテーブル、リビング横の和室、キッチンパントリー、ウッドデッキと複数あります。
くわえて2階には、3畳の書斎をつくりました。ここは、完全に仕事部屋として活用しています(写真は、入居直後の様子)。
こちらは、1階の和室に設置したパソコン作業スペースです。スタンドデスクのように使っています。このリビング横の和室とキッチンパントリーのパソコンコーナーは、収納棚としてもデスクとしても使えるようにしてあります。
なお、パソコン作業スペースの近くには、必ずコンセントを設置しました。
ただ、実際に住んでみて気づいたことも、想定とは違っていたことも。デスクと電源があればどこでも仕事ができると思っていたものの…。実際には、Wi-Fiが届きにくい場所もあって、使い勝手が悪い場所も出てきました。
いちばん集中できるのは、キッチンパントリー
ちなみに、いちばん仕事がはかどる場所は、キッチンのパントリーに設置したパソコン作業スペースです。これはちょっと意外な結果でした。
パントリーと言っても、それほど大げさなものではありません。キッチンの一角に、奥行き30cm程度の可動式収納棚を取りつけただけのパントリーです。ここのいちばん下の棚板を、筆者はデスクの代わりに使っています。
引っ越した当初は、料理しながらや洗濯物の待ち時間など、家事の合間にのみ使っていたのですが。
「あれ? パントリーだと、図書館にいるみたいに作業に集中できる!」と気づきました。今は、家事の合間でなくても、パントリーで仕事をすることが多いです。
集中して作業ができる理由は、ダークグレーの落ち着いた壁紙の色と、棚に囲まれておこもり感があるからだと思います。頭を使う作業や、記事を書くなど、集中して作業したいときにはぴったりな場所でした。
ただ、ウェブ会議のときには、顔が暗すぎて映りが悪くなってしまうのが難点。