ある程度の年齢になると「もういい年齢だから」と諦めてしまいがち。50代でブロガーになった中道あんさんは、今年60歳を迎え、次のステージに向けて前向きです。そのような前向きになれるにはどのような行動をしたらいいのでしょうか? 教えてもらいました。

関連記事

50代、「筋金入りの節約家」。お金をかけるところ、削るところ
中道あん
中道あんさん
すべての画像を見る(全4枚)

50代、60歳までの人生設計を考えるアプローチ5つ

50代に突入すると「今さら私に何ができるの?」などと、諦めを感じている人が多いように感じます。「もっと若ければ挑戦したのに」「イキがっている風に見られたくない」「そろそろ、親の介護も始まる頃だから、中途半端だ」など、それぞれの事情や思うことはあるでしょう。

そんな中、私のところにはこのような相談もあります。

「定年が視野に入り、経済的不安があるから今後の働き方を考えたい」「子どもが自立して寂しい気持ちをなんとかしたい」「冷えきった夫婦の関係性を見直したい」「できれば自立して家から出たい」といった、仕事への意欲や生きがいを増やしたいといったご相談が後を絶ちません。むしろ増えているように思います。

●(1) 50代、変わりたいなら、人生を棚卸ししてみる

私は、たまたま始めたブログが「アラフィフの生き方」がテーマだったこともあり「自分とは何か」という問いに向き合うことになりました。発信することで思考が整理され、言語化することで、伝える力が積み上がっていき、3年後、出版することもできました。

平凡な主婦でも、人生を変えることができたという経験は、新しい価値観を生みました。それは、人にはさまざまな可能性があり、意外に多くのことが実現できるということです。これまで、積み上げてきたものを丁寧に棚卸しすれば、才能の芽の一つや二つ誰もが持っていると気づけたのです。これが若い人たちとは違う人生経験を積んだ50代こその特権ではないでしょうか。

50代に入り、これからの人生を考えるのであれば、人生をふり返って棚卸しをしてみることです。具体的には以下のことをリストアップしてみます。

・何をしている時が楽しかったか、褒められたのか

・どんなことが苦手で、上手くいかなかったか、または叱られたことがあるか

・これまでの人生で何に一番時間を使ってきたか、努力してきたか

これらを客観的に考えて見える化してみましょう。自分のことを理解するきっかけになり、可能性が出てくるはずです。

●(2) 50代、しっかり休み、適度な運動習慣をつける

ウォーキングする女性
※写真はイメージです(以下同)

体力が衰えてきたと感じるのが50代です。本当に無理が効かなくなりました。私は仕事も家事も子育ても気合いでなんとかしようとした結果、よくふらつくようになりました。それでも気合いで乗りきっていくうちメニエール症状になり、そのときやっとがんばりすぎていることに気づいたのです。他にも顎関節症に悩まされましたが、歯を食いしばっていたせいだと知ったのもかなり症状が進んでからです。このようにがんばってしまう人は、言いかえると自分を疎かににしているともいえます。

私たちが大事にするべきは、しっかり休み、適度な運動習慣をつけること。

・一日7時間睡眠を守る

・散歩やウォーキングの習慣をつくる

・駅では階段を使う

・自分にあったエクササイズやトレーニングを週1回はする

健康でなければ、やりたいことは愚か、好きなものを食べたりすることもできません。

だからこそ、60代に向けて健康な体力づくりは必須です。運動することでストレスも解消されるので、心身共に健康で前向きな女性になれるはずです。