●意外とまじめにやらなくてもよかったことも
すべての画像を見る(全2枚)洗濯については、私にも、1つ聞いていただきたいことがあります。
夫はごくたまに、裏返したままの靴下を洗濯機に入れてしまうことがありました。私はそれに気づかず洗濯機を回し、干すときにはじめてわかり「ああ、面倒くさい~」と思いながら靴下を表に返していました。めったにないことだし、夫は足が少し悪いのでうまく脱げないこともあるのでしょうね。黙っていたのですが、ある日とうとう言いました。「靴下は表にしたまま脱いで洗濯機に入れて」と。
夫はなんと答えたと思います? 涼しい顔で「裏返っているものは、そのまま干して返してくれたらいいよ。履くときに表に返すし」ですって。
そうか、本人がそう言うならいいかと、裏返ったままのときは、そのまま洗って干し、乾いたらそのまま夫に渡すようにしています。はい、とてもラクです。靴下は裏返しのまま洗ったほうが内側の汚れも落ちるそうですしね!
それまで当たり前にやってきた家事を、年齢を理由にやめるのは寂しいと思う人がいらっしゃるかもしれません。あるいは、なにかに「負けた」と感じる人もいるでしょうか。でも、そろそろラクなほうを取っていいと思うのです。目標をゆるめて、そのやり方を続ける。このほうが体力も気力ももつので、ほどほどに気持ちいい状態を長く保てると思います。
50代のやめどき、変えどきについてつづった、原田さよさんの新刊『50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき』(扶桑社刊)は3月29日発売です。