●家族や身内と「まさか」を共有しておく
すべての画像を見る(全4枚)「私になにかあったら」と考えたとき、真っ先に家族、身内の顔が思い浮かぶ人は多いでしょう。自分の不安は家族にとっても不安だろうけれど「私が万一、倒れたときは…」と共有しておくことで、不思議と自分自身は落ち着くものです。
家事ひとつにしても、家族に段取りをつけてあると思うと、いざというときに余計な心配をせずにすみます。
縁起でもないと怖がったり、弱音を吐いたりしてはいけないなど、決めつけないことをおすすめします。だって、自分に「まさか」のことがあったとき、大変な不安を抱えることになるのは家族です。本人は大病なほど、闘病や快復することで精いっぱいでしょう。
加齢とともに、ドキリとする健康への気がかりは増えていくものです。家族を不安にさせたくないと思いがちですが、不安をひとりで抱え込まずにすむなら、そうすべきではと今は思います。
●自分にとって大事な「日常」をキープする
もうひとつ「まさか」に備えるならば、病気やケガの対処だけでなく、その先にある「日常」を取り戻すために必要なことも考えておくといいかもしれません。どんな大病でも大ケガでも「快復すれば」という備えがあると、生きる希望や自信につながると思うからです。
いわば、日常を取り戻すための“保険”のようなもの。資金はもちろんですが、ここでいうのはあくまで、心の備えです。
家族をはじめ、大切な人との信頼関係、頼りにできる人や組織、気持ちが明るくなる環境…。まずは、自分の日常でいちばん大事なことはなにかを考えてみます。それをキープするために必要な要素を考えると、当たり前の日常がそうではないと気づくきっかけにもなります。
不安だって、家族や身内とシェアしてもいいのでは。そう考えることから、ストレスが減ったり、大切な人の存在に気づくかもしれません。
次回は長い入院で一変した「規則正しい生活」と、健康や美容への恩恵についてつづります。