●医師に怒られて、やっと父親らしいがんばりを見せた夫
すべての画像を見る(全5枚)私の手術が決まった直後、病院からの電話を受けた夫は相変わらずのぼんくらぶりを発揮していたそうです。医師から「命がかかってるんだぞ! いいから来い!」と強い口調で怒られたと聞きました。
私の病室へ来たときは、「説教されちゃったよ…」かなりへこんだ様子で、私の入院手続き、荷物の準備、子どもたちの送迎など、実家の義母の手は借りつつも、やってくれていました。
あれほど仕事仕事と言っていたけれど、上司にも相談し、「入院中は業務の量も調整してもらったから大丈夫」と言われ、私は何年かぶりに深く眠ることができました。
ところが、人ってそんな簡単には変われないんですよね。安息の時間もつかの間。退院すると、夫はまたいつもの調子に戻ってしまったのです。
●痛む傷口。激しいマタニティーブルー。それでも泣いてるヒマすらない
退院日もつき添いを頼んだのに、夫は病院へ現れませんでした。「歩けるなら、自分で運転もできるでしょ」という言い分。
一週間子どもの世話も家事も全部やってくれたし、ここは自分でがんばるしかないのかなと思い、病院には夫が迎えに来たことにして、私は自分で荷物をまとめて家に帰りました。
そして、この日からまた今まで通りのワンオペ育児に。私は帝王切開で切ったおなかの傷が痛むのに、夫が赤ちゃんの抱っこや上の子たちのお世話をすることはありませんでした。
それと、もうひとつ苦しんだのはマタニティーブルーです。今までも、産後に多少不安定になることはありましたが、4人目は急なお産だったせいか、精神状態が今までよりもいちばんひどい状態になりました。
それでも子どもたちの生活を考えると私が泣いている暇なんてありません。ただ一人で耐える日々が続きました。