●「これ俺のおごり!」マルチの高額なドリンク
すべての画像を見る(全6枚)「同じゼミの男の子とお茶しようということになり、連れて行かれたのは、マルチ商法で有名な健康食品会社のビル。『これ俺のおごり!』と、その会社が発売している高額なエナジードリンクをくれました。
そのときはすぐ帰りましたが後日、『悩みはないか?』と連れ出され、カフェに行ってみると…。俺の先輩という男の人がいて、『今度パーティがあるから来てみない?』と言われ怖くなって断りました」(福井県・31歳)
●“無料”のエステやスキンケアも要注意
「『エステの練習台になってほしい』と頼まれたのですが、結局、化粧品をすすめられ、セミナーにも誘われました。当時はすっかり染まってしまい、少しの間ですが会員にもなって自分も友達にエステをして化粧品を購入してもらったこともあります。けれど、化粧品にも飽き、これをビジネスにするなんて難しいと気がつき、情熱も冷めていきました」(滋賀県・41歳)
「中学校の同級生から『無料でエステができるよ』と誘われて出かけたら、そこは普通のアパートの一室。エステ後『これを使うと今の美肌をキープできる』とスキンケア一式を紹介されました。商品は自分に合っていると思ったので、結局1万円程のクレンジングを購入。高校卒業後すぐに正社員で働いており、当時はそこそこお金を持っていたのでまったく知らないメーカー品だったにも関わらず即決してしまいました」(長崎県・34歳)
じつはこの無料エステも有名なマルチ商法でした。このケースも、初めに紹介をしてきた中学の同級生が見事にハマり、その後、エステの機器などに100万円近くをつぎ込んでしまっているそう。
「当時はマルチと言う言葉すら知りませんでした。今振り返ると、私の行動もまだ社会の怖さを知らない浅はかなものでした」といいます。
●大切な友人関係を破綻させてしまう勧誘
「友達が、昔の友達からすごく久しぶりに連絡が来て、話を聞いたらマルチだったらしく、とてもショックを受けていました。友達にカモに選ばれたことがなによりショックだと言っていました」(千葉県・43歳)
怪しいと勘づいていても、もともと友達だったから話を聞きに行ったり、助けようと試みた人も。妄信的になっている状況の人を救い出すのは家族でも困難です。
まずは自分が怪しい団体や組織に引きずり込まれないように近づかないことを徹底し、友人の目が覚めたときに助けてあげられるようにする方がいいかもしれませんね。