高気密・高断熱ではない住まいでも暖かく暮らす工夫
高い断熱性能が、冬でも暖かい家を実現する前提条件といえますが、仮に高気密・高断熱ではなくても、暖かく過ごすためにできることも紹介しましょう。
●フローリングは温かい針葉樹系に
すべての画像を見る(全7枚)フローリング材に用いる樹種を考えた場合、杉材などの針葉樹は広葉樹に比べて細胞間の空気含有率が多く繊維密度が低いためにやわらかく、足裏に温かく感じられます(無塗装の場合)。
弱点はやわらかいために傷がつきやすく汚れやすいことですが、塗膜をつくらないミツロウなどのワックスを塗ることで、ある程度の汚れは防ぐことが可能です。
●コールドドラフトを防ぐ間仕切りカーテン
リビングルームに2階に通じる階段がある場合、冬は冷えた空気が階段を伝ってリビングに流れてくることがあります。コールドドラフトと呼ばれるこの現象は厚手の生地のカーテンで防げます。
カーテンの長さは床にたるみが出るくらい長く取ることがコツ。カーテンの裾と床にすき間があっては意味がありません。
●サーキュレーターを積極的に活用
エアコンや薪ストーブと一緒に使うことで空間の温熱環境を整える効果が期待できるものにサーキュレーターがあります。風を送って空気を循環させ空間の温度ムラを軽減。部屋の隅からエアコンの吹き出し口や天井めがけて送風するように使います。
夏冬の季節を問わず使え、装置自体も比較的安価。最近は広範囲に首を振る機種も出てきました。