入浴に洗濯にと、家族みんなが頻繁に出入りする洗面所。置いておくものが多いわりに、収納スペースは限られているせいで、生活感が出やすい場所でもあります。
第11回「ESSE収納&インテリアグランプリ」でDIY章を受賞した樋口千晶さんの住まいは、築29年の古い賃貸住宅ながら、工夫を凝らして自分らしい収納とインテリアをかなえています。
なかでも見事なのが、機能性とかわいらしさを両立した洗面所。すべて現状復帰も可能だという、洗面所のDIYアイデアを見せていただきました。
古いから、狭いからで諦めない。DIYで洗面所の悩みをゼロに
清潔感のあるかわいらしい洗面所ですが、DIYをする前は、窓がないので暗く、子どもが入るのを怖がってしまうほどだったそう。樋口さんは限られた条件でも諦めず、100円ショップなどのアイテムでリーズナブルにDIY。壁に素材をはりつける場合は、マスキングテーブをはったうえに、 両面テープで板をはりつけるなど、賃貸ならではのアイデアも必見です。
●ベニヤにタイルをはって華やかに
洗面台には、ベニヤ板にタイルを敷きつめたものを、両面テープでペタリ。取り外ししやすいよう、ベースにはマスキングテープをはっています。
「無機質だった洗面台が華やかになりました」
●家族1人ずつにつくったタオルコーナー
海外のインテリア写真を参考に、ホームセンターで手に入る素材で手づくり。
「タオルホルダーは塩ビパイプで、ドアノブ型タオルかけは木材と手すり用金具で作成。サビ風や金属風に色を塗り、本物っぽさをだしました」
●アイアンの鍋敷きでオープンラックを自作
狭い洗面所でも家族が使いやすいよう、子どもには壁の低い位置に専用の歯みがきコーナーをつくってあげました。
「100円の鍋敷き2枚を棚受けにして、板をのせれば完成です」
●100円のカゴを引き出しに見立て収納をプラス
洗面台と洗濯機の間に、バスタオルやドライヤーを収納するブルーの棚を設置しました。
上半分は、洗面台の横から出し入れするオープン棚になっています。
下半分は100円カゴに板をつけて引き出しにし、下着やパジャマを収納。
●悪目立ちしていたダストパンは板でうまく隠す
洗濯機に対して大きすぎた防水パンが目立っていたので、白くペイントした木の板で目隠し。
「ダストパンのサイズに合わせて木枠をつくり、はめただけなので、取り外すのも簡単です」