●料理家を目指して修業中。きっかけは「耳の病気」

profile/Nagareboshiさん(53歳)

夫と中学生の息子との3人暮らし。週1回、料理学校に通う日々。日常でも、自分と子どものお弁当を毎日気合を入れてつくっている。

料理レッスンの準備
料理レッスンの中のひとコマ。「帰宅後は復習のため再現します。先日から“パンコンシェルジュ”の資格の勉強も始めました」
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この春から、パン教室の基礎コースを受講しています。スクールに通うのは二十数年ぶり。ただし、習い事感覚という軽い気持ちではなく、「講師になる」という大きな目標のもと臨んでいます。

結婚前、大好きな料理の道に進みたいと思ったものの、現実は厳しくて…。結局、夢のまま終わり、その後、結婚、出産、パートと日々の生活に忙殺されていました。
人生が動きだしたのは、友人に誘われて現在通う教室の体験レッスンに参加してから。そこでは、インストラクターを取得するコースがあると知り、「料理の大切さや楽しさをたくさんの人に伝えたい」という気持ちが再燃したのです。

年も年だし、「今さら講師になんてなれるの?」という迷いも確かにありました。そんな私の背中を押してくれたのは、「耳」。じつは20年ほど前に病気で片方の耳は補聴器がないと聞き取れない状態になってしまって…。でも、「病気を経験した私だからこそ、同じ境遇の人の道しるべになれるはず。ハンディがあっても、料理の楽しみ方を伝えられるはず」と思えるようになったのです。

料理教室
※画像はイメージです

今は学ぶことがとにかく楽しいんです。まだまだ駆けだしですが、いつかハンディのある人たちのための教室を開いて、料理本も出してみたい。料理から生まれる幸せな気持ちを、たくさんの人と共有できたらうれしいですね。

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