●宗教2世の従姉。だんだんと感覚の違いが浮き彫りに
すべての画像を見る(全6枚)私はそれ以降、従姉に弱い部分を見せないように、当たり障りのないやり取りをするように心がけていたのですが、向こうは教祖のメッセージが更新されるたびに、「読んでみてね」と送ってくるようになりました。
従姉の方は、コロナ禍でパート先を解雇されたり、認知症だった父親がその後、脳梗塞を発症して一命こそ取りとめたものの、半身まひが残ってしまったりしていて、大変な様子。
私は、自分が親の介護で使っていた公的な介護サービスの紹介などもしたのですが、そういうのは使えないと拒否。在宅で一人、孤独な介護を続けているのです。
介護サービスを使えないという理由が宗教なのかどうか聞けずにいるのですが、金銭的にも体力的にも行きづまっている従姉の様子を見ていると「これさえ信じていれば大丈夫」という宗教の話もまったく説得力を持たず、むしろ心配になってきます。
宗教のせいで、親戚中から距離をおかれ、冠婚葬祭にも出席が叶わず、友達はいるのだろうか。結婚できずに50歳すぎまでひとりでいるのも、もしかしたらその宗教がいけないのではないか。
勧誘の連絡がくるたびに、「あとで読んでおくね」と流してはいるものの、価値観や感覚の違いがどんどん浮き彫りになり、最近は私がこだわっていた“普通の親戚づき合い”はやはり無理だったと考えるようになりました。
●宗教2世が置かれている特殊な環境。救い出す手立てはあるのか?
今、宗教2世にもいろいろな角度からフォーカスされています。私の従姉の場合は、彼女が物心ついたときから親がハマっており、その宗教を信じて疑わない環境で育ってしまっているので、親族であってもその状況から救い出すことは極めて難しいなと感じています。
もう50歳すぎのいい大人で、私が説得したくらいで信仰から解放されるとはなかなか思えず。神様がいるから不幸ではないのかもしれないけれど、幸せにも見えません。なんとか助けてあげたい気持ちはあるのですが、どうしたらいいのかわかりません。
今はとにかく私自身が引きずり込まれないように、宗教の話が出た時点でいったん時間をおいてから連絡するようにしています。