●自律神経を整えるワンツー呼吸法
すべての画像を見る(全3枚)ここで、密かにできる自律神経を整える技をお教えしましょう。
人間は1日に2万回もの呼吸をしています。けれど、ほとんどの人が呼吸を意識することはありません。緊張するようなシーンでは、交感神経が刺激されて呼吸が浅く、早くなります。そのため、緊張が続けば血流が悪くなり、思考力や判断力が低下していきます。
これはまずい、と思ったら「ワンツー呼吸法」で血流をよくして、思考力を取り戻しましょう。
(1) 3秒かけて鼻から息を吸う
(2) 6秒かけて口から息をゆっくり吐く。口をすぼめるとよい。
(3) (1)(2)を5~7回繰り返します。
ゆっくり長く息を吐くことで、頸部にあるセンサーが反応して、副交感神経を効果的に高めて緊張が抑えられ、イライラやストレスも雲散することでしょう。
『50歳からの自律神経を整える生き方』(扶桑社刊)では、自律神経研究の第一人者である小林先生が、60代になるまでに心がけてきた習慣を一冊にまとめました。50歳からは人生を振り返りがちになりますが、還暦や定年、子どもの独立などをゴールとして捉えず、健康で前向きになり、新たなスタートラインに立てる本です。ぜひチェックしてみてくださいね。
50歳からの自律神経を整える生き方
50歳以降に訪れる、還暦や定年、子どもの独立、親の介護や死などの人生の大きな節目は、自律神経の乱れを引き起こし、バーンアウトするきっかけになることも多いそうです。自律神経の名医・小林弘幸先生が、やってきてよかった習慣や食事、運動などを中心に、ふだんから実行できること69メソッド。