コロナの影響もあって、家づくりに変化が。心地よい庭づくりをする人が増えています。2年前に家を建てた日刊住まいライターもそのひとりです。引き渡しの段階では、庭のための最低限の設備と植栽の準備を業者に依頼。庭をDIYで住みながら育てていくことにしました。その経過をレポート。
すべての画像を見る(全17枚)引き渡し時は最低限に。住みながらの庭づくり
家づくりの当初、筆者には、庭についてこだわりがありませんでした。「外からの視線を防ぐ」「手入れがラク」という条件がクリアできればいいくらい。手間が増えそうなので土の面積は減らして、大部分をタイルデッキにしようと考えていました。
しかし、家づくりの計画を進めていくうちに、以下の理由で、その考えを改めることに。
・タイルデッキにするには、費用がかかる
・間取りの打ち合わせ時に、新型コロナが流行。おうち時間が増えそうと予感
そんなわけで、こだわりの庭を、住みながら家族で少しずつDIYしようと決めました。ちなみに、引き渡し時までに業者がしたことは、ブロック塀の設置と大きな木(高さのあるシラカシ、2本のイロハモミジ、そのほか2本の木)を植えただけ。
こちらは現在の庭の様子。「遊べる場所」というより、「見て楽しめる庭」を目指しました。
庭づくりは初めてという筆者が、これまで行ってきたことを紹介します。
暮らしながらの庭づくりで、筆者が行ったこと
どんな庭にするのか、方向性も決まっていなかった筆者。まずはイメージづくりからはじめました。PinterestというSNSで、好みの庭の写真をたくさん探しました。
写真をたくさん見て検討した結果、里山風に…具体的には「枕木のステップがあって、小道が続いていて、足元にはグリーンカーペットが広がっている庭」を目指すことに。
以下の4つの作業をしました。
1.枕木とレンガを敷く
2.小道の縁取りをつくる
3.人工木のボーダーフェンスを設置
4.小道沿いに、グランドカバーをいろいろ植える
枕木とレンガを敷く
まず、ステップになる枕木とアンティーク風レンガをネットで購入。こちらの枕木は、ブラッドストーン社のリアルな木目調のコンクリートです。
本物の木の朽ちていく感じも、味わいがあります。しかし、シロアリ被害が怖かったので、手入れがラクなこちらを選びました。遊びに来た友人のだれひとり、コンクリートだと気づきません。
アンティーク風レンガは、たくさん色あるなかから4色選び、ランダムに並べてみました。ナチュラルな雰囲気がでて、とてもかわいい仕上がりに。
設置する際は、子どもたちにも手伝ってもらいました。浅く平らにスコップで掘っていきます。楽しんでやっていました。
小道の縁取りをつくる
小道の縁取りは、夫の作業。縦にレンガを埋め込んで、カーブのラインをつくりました。ゆるやかにカーブさせるのに苦労しましたが、理想の形ができました。入り口から奥へと、人を招き入れるような雰囲気になっています。
砂利の色も吟味しました。白すぎぬよう、かつ、枕木とレンガが際立つ色を選んでいます。
昨年の秋に2階のベランダから撮った写真でも、小道が際立っています。砂利を入れることで、雑草対策にもなります。