53歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した小2の長男・うーちゃん、同じく養子になった4歳の長女・ぽん子ちゃんという家族5人で暮らしています。今回は、 文字を覚えないぽん子ちゃんのお話です。

元気なぽん子ちゃんは策士だった?そして、大ニュースが!<古泉智浩の養子縁組やってみた95>

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工作好きなぽん子ちゃん。文字を覚えるのはまだ先?<古泉智浩の養子縁組やってみた96>

4歳の養子のぽん子ちゃんはお絵描きや工作が好きで、気づけば新聞に養生テープが貼られたり、切られたり、マジックで黒塗りにされていたりします。どういう意図で創作しているのかまったく不明なのですが、読もうと思っていた新聞がそんな状態にされておばあちゃんが困っています。
前はおもしろがって保存していましたが、日々量産されていくので今では即ゴミ箱行きです。捨てているのがバレると怒られるので、ぽん子ちゃんの隙を見て捨てます。
保育園でも黙々と工作をしているそうで、絵本袋やカバンにはその日につくったものがたくさん入っています。それもそっと捨てます。よっぽどいいやつだけとっておきます。

 

●折込チラシで枝豆の皮を入れる箱をつくるのもお手の物

工作
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手先が器用で、折込チラシなどで枝豆の皮を入れる箱などもつくります。おばあちゃんに習って一緒につくっていましたが、すぐにやり方を覚えて一人でつくります。最初は折が甘くて、箱の形に開いた途端角が崩れて箱として機能しなくなっていましたが、そうした場合、最初から折り直すようになりました。とても上手です。
枝豆が食卓に出ると、あ、そうだ! みたいに折込チラシを出して折り始めます。僕もつくっていた時期がありましたが、今ではすっかり折り方を忘れてしまいました。

 

●文字を「書ける」のに「読めない」ぽん子ちゃん

ぽん子ちゃんは紙に文字や数字をたくさん書いて
「おてがみかいたよ」
と渡してくれます。ところが見てみると、ファミコン時代の『ドラゴンクエスト』の復活の呪文のような、意味不明な文字の羅列です。

なんて?

「なんて書いたの?」
「『パパいつもありがとう』ってかいたんだよ」
文字とはまったく関係ない内容です。

じつは、ぽん子ちゃんは文字や数字を書くことができるのですが、まったく読むことができないのです。読めないのに書けるって逆にすごいのではないだろうか、などとおもしろがっていたのですが、もう何か月もずっとこの状態が続いていて問題があるのだろうかと不安になります。

「ぽん子ちゃん、これなんていう字だと思う?」
「う~ん、わかんない」
「これはねえ、『あ』だよ。じゃあ次はねえ」

うるさい

「うるさーいー!」
文字を教えようとすると怒り出します。プライドが傷つくのでしょうか。こうなると聞く耳を持ちません。