各地で40度を超える酷暑が続く今年の夏、ぐったりした頭と体で「今日はなに食べよう、なにつくろう」と献立に悩んでいる方も多いのでは? 料理レシピサービス「クックパッド」で最も多くの「つくれぽ(つくりましたフォトレポートの略)」をもらったレシピ作者・☆栄養士のれしぴ☆さんに、ラクに夏の献立をつくるコツをお伺いしました。
暑い日の献立のコツは、全部をがんばらないこと
すべての画像を見る(全3枚)「料理が好きな私でも、暑かったり忙しかったりすると、一汁三菜をつくるのが面倒になります。それでもなんとか毎日つくれるコツは、全部をがんばらないことだと思うんです」。そう話してくれた☆栄養士のれしぴ☆さん。
●3皿献立で、食事づくりの悩みが減少!
ご本人が実践しているのが、「3皿献立」という方法です。
「お皿を3皿だして、それになにをのせようかな、と考えるんです。たとえば、1つにはチキンを焼いてのせる。もう1つには冷蔵庫にあるホウレンソウと豆腐で白あえを、もう1つのお皿には出すだけでいいもの、カットトマトとか枝豆でいいかな…とか。その3皿に、おみそ汁とごはんをつければ十分だし、フルーツを添えれば完璧ですよね」
確かに皿数があれば目にもうれしいから、シンプルなおかずでも寂しさは感じません。
「メインだけがんばればいいかな、と思うんです。副菜は市販のお総菜に頼ってもいいですし。ポテトサラダとか、お皿にのせれば立派な1品になりますよね。暑くて体力がない日はそんな感じでもいいんじゃないでしょうか」
よく「献立が決まらない」という人でも、メインだけは案外思いつくもの。スーパーでおいしそうなお魚があれば、焼き魚やムニエルにしてもいいし、薄切りの特売肉があれば、スタミナ炒めや甘辛炒めにしてもいい。それでメインのお皿は埋まるので、あとの副菜を気楽に考えれば、献立に悩むことも減りそうです。
●副菜は、出すだけのものでOK
さらに、この方法のいいところは「前もって献立を決めなくてもなんとかなること」。
「スーパーで目についたものや、今日家族が食べたいものをつくればいいので、気がラクなんです」と、☆栄養士のれしぴ☆さん。
1週間分の献立をつくったり、買い物メモをつくってまとめ買いしたり、つくりおきをしたりするのに、挫折してしまった人にもおすすめ。とくに、保存が難しい夏には、食べきり献立のほうがかえって食品ロスがなくなるという効果もありそうです。
とはいえ、いつもお総菜というわけにもいかず、悩んでしまいそうなのは“副菜”ですが、これはどうすればいいのでしょうか…?
「マカロニサラダといった具だくさんサラダや、ブロッコリーとベーコン炒めのような野菜の炒め物、胡麻あえや白あえ、酢の物なら、なんでもいいと思います。それこそ、冷蔵庫にある野菜をクックパッドでレシピ検索してもいいですよね」
そして、もう1品は、本当に出すだけのものでOK。「カットトマトやキュウリ、野菜スティック、ちくわ、冷ややっこ、もずく、納豆でも!」。これなら、3皿は楽勝で思いつけそうです。