片づけをしていると、ついつい埋めたくなる家具や収納アイテムの「すき間」。「無理にシンデレラフィットにしなくてもOKなんです。すき間には、本当にここにあると便利なものを、取りやすいかどうかを考えて置くのが大切」と話すのは、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。「すき間」を有効活用するコツを教えてもらいました。
家具と収納用品の間の“すき間”を有効活用するコツ
すべての画像を見る(全15枚)家具や収納用品などの間にできた「すき間」。
昨今の片づけ収納においては、「すき間は心のゆとり」と言われるようになりましたが、そうはいってもやっぱりあいていると、ついついなにか適当に置いてしまうもの。そしてさらに、置いたことまで忘れてしまう、なんてことも…。それではせっかくの貴重なすき間も、探しものが逆に増えるだけになってしまいます。
すき間には、本当にここにあると便利なものを、取りやすいかどうかを考えて置くと、とても便利な場所になります。
●つい置きやすい場所にこそ、決まったものを置いておく
ものがもっとも置きやすく取りやすい高さは、目線から腰高までの高さとされています。たとえばわが家の場合ですと、リビングのオープン棚上段の引き出し収納ケースの上がちょうど肩くらいの高さです。
その上のすき間には、学校のプリント(月間予定表、お知らせ等)を挟んだバインダーを置いています。必要なときにすぐに出し入れできるアクセスしやすい場所だからです(挟む部分が手前なのは、取り出しやすくするため)。
左側のケースの上には、小物を撮影するときに影を消すために使う色紙を置いています。写真を撮るときに毎回使うわけではないので、カメラとセットにして置いておく必要はありません。でも撮影は主にリビング。思い立ったときにすぐ取りに行ける場所です。
キッチンでは、オーブンレンジの取扱説明書と付属のCOOKBOOKをキッチンワゴン内にできた“すき間”に置いています。
横にある腰高の食器棚の上で郵便物の処理をしているのですが、真横にこんなすき間があると、(出しっぱなしはイヤなので)ついつい紙類が見えないようにしのびこませてしまいそうなので、事前に決まったものを置いた方が安心です。
調理中に確認したくなったときに、すぐ手に取れる場所。わざわざスペースをつくらなくても、探せば意外とちょうどいいすき間は見つかることも多いものです。