設置工事は約20万円。無料の定期点検も含め月額は4000円未満
すべての画像を見る(全9枚)非常時には、コントロールパネルの非常ボタンを押すと警報が鳴り、各所に通報通知されるほか、戸外に取りつけた非常ランプが点滅して周囲に異常を知らせます。
非常ボタンには補助用として、写真にあるようなペンダントタイプのものも。寝室などで手元に置いておけます。さらに、すべての設定操作はスマートフォンでも行えるため、外出先から遠隔操作したり、留守中の施錠の状態を確認したりも可能です。
費用については、機器設置工事に20万円ほどかかります。無料の定期点検も含め月額は4000円未満で、追加料金が発生したことはありません。6年間利用してあらためて実感するのは、とくに夜間と旅行など長期不在時の大きな安心感です。
「在宅警備」や「外出警備」の設定は、家のどこかに施錠忘れがあるとできず、どの窓(ドア)の鍵がかかっていないかコントロールパネルで瞬時に確認できます。
このため、ホームセキュリティサービスを利用し始めてからは、筆者宅では施錠忘れがゼロになりました。また、警備設定中に少しでも異常があれば、各種センサーが作動するので、夜間や長期不在時に大きな安心が得られています。
プラスアルファの防犯対策でより安心
筆者宅では、ホームセキュリティ以外に、防犯対策の一環で防犯カメラなども設置しました。防犯カメラについては、外出先からスマートフォンで遠隔操作できる高性能・高品質の商品が増えているので、専門業者に相談しながら、家の周囲に数台設置してもらいました。
長期間の録画も可能なため、気になることがあれば、日時指定をして録画再生することもできます。庭に植えた花の苗が何度も掘り返されるため不審に思い録画を確認したところ、カラスがくちばしで掘り返していた、ということも。
また、駐車場や自転車置き場、バルコニーなどには人感センサーライトを設置。人感センサーライトは、通行人に反応して点灯するため、センサーや照明の角度を調節して防犯効果を高めつつ隣家へ配慮することも大切です。
そのほか、冬場の暖房効果もかねて窓に電動シャッターを設置し、死角になりそうな裏庭には、手軽にできる対策として防犯砂利を敷きました。
声をかけ合うコミュニティづくりも大切に
警察庁の「侵入窃盗の侵入口」というデータによると、戸建住宅では、窓からの侵入が半数以上にのぼることからも、窓などの開口部の防犯対策の重要性を感じます。
また、「侵入窃盗の侵入手口」のデータによれば、戸建住宅・共同住宅ともに、無締り(施錠忘れ)での被害が約半数ともっとも多いことから、窓やドアを確実に施錠することが大切だということがわかります。
さらに都市防犯研究センターのデータによると、侵入犯罪者が犯行をあきらめる要素は、「声かけ」がもっとも多く、セキュリティシステムや防犯商品などをはるかにしのいでいます。
防犯サービスや商品は日々進化し、手軽に設置できる防犯グッズなども増えています。その一方で、出会ったらお互いがあいさつをするような、自然な声がけのある地域コミュニティの形成も大切だと感じています。