40代の夫婦と小学生の娘の家族3人が暮らす注文住宅を紹介します。家が建つ敷地は、周囲を隣地に囲まれた、わずか21坪の狭小地。でも、2階LDKでは、小さな窓がたくさんあるおかげで、空を身近に感じる事ができます。注目は、家族みんなで使えるスタディコーナー。子どもの勉強を見守りながら、親も一緒に仕事ができる住まいです。

家族3人が並ぶスタディコーナー
2階LDKのスタディコーナー。たくさんの小さな窓で、プライバシーを確保しつつ、明るい
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大人も子どもも快適な、場所とこだわりがいっぱい

Mさんの家 東京都 家族構成/夫40代 妻40代 長女7歳
設計/阿蘓俊博(アソトシヒロデザインオフィス)

この家のこだわりポイント

  • 1.プライバシーを確保しつつ明るく開放的な窓
    2.LDに配置したスタディコーナー
    3.コンパクトな空間を有効活用した豊富な収納
    4.回遊動線上に各室を配置した1階

1.親も一緒に使うスタディコーナー

子どもが個室にこもる心配がない

個室は寝るだけと割り切り、LDKにオープンなスタディコーナーを確保。子どもが個室にこもる心配がなく、親もそれぞれのワークスペースができて、当初は想定していなかったテレワークにも役立っているそうです。

 

2.スタディコーナーの収納が充実

ランドセルがしまえる扉つきの棚

長女の机の横にはランドセルがしまえる扉つきの棚を用意。デスク下の棚には無印良品のケースを組み込み、文房具などを収納しています。

 

スタディコーナーの床下はすべて収納

スタディコーナーの床下はすべて収納に。

 

床下収納

子どもの学用品からお掃除ロボットまで、多くのものが収められています。

 

3.くつろげる縁側スペース&バルコニー

ベンチ

リビング西側には収納を兼ねるベンチが設置され、バルコニーへとつながる縁側的スペースに。

 

バルコニー

LDと同じく市松の窓が配されたバルコニーは、ルーバーでプライバシーを確保。夏にはプール遊びなども楽しめます。

 

4.転んでも安心、水にも強いコルクタイルの床

コルクタイル

M邸では1階(左)、2階(右)とも床材にポルトガル産のコルクタイルを採用。「やわらかいので子どもが転んでも安心なんです。汚れも目立ちません」(妻)。素足に心地よく、天然素材ならではの味わいもあります。

 

5.階段室を子どもの作品を飾るギャラリーに

階段室の壁面の棚

階段室の壁面の棚には工作が好きな長女の作品を展示。ギャラリーのような楽しいコーナーになっています。当初は本棚の予定でしたが、手持ちの本が大量すぎたため、電子書籍に移行することに。

 

6.子どもも出し入れしやすいオープンな玄関収納

オープンな玄関収納

家族全員の衣類を収納しているウォークインクローゼットにつながる玄関収納は、扉がないので、出し入れが容易。湿気がこもる心配もなし。子どものものは低い位置に置き、自分で靴やバッグなどの出し入れができるようにしています。

 

7.カーテンで仕切る、ゆったりとした着替え室

浴室の手前の脱衣スペース

浴室の手前の脱衣スペースには収納家具を設けず、子どもの着替えがしやすいにように広めの空間を確保しました。洗面室やウォークインクーロゼットとつながっていて、着替えるときはカーテンを閉めればOKです。

 

8.機能的で家事もはかどる回遊動線

回遊動線

玄関→ウォークインクローゼット→着替え室→洗面室を回遊できるように配置することで、家事動線がスムーズに。「コロナ前に設計してもらったのですが、外から帰ってすぐに手洗いや着替えができるのも助かります」(妻)。

【動画】M邸の様子&インタビュー