40代の夫婦と子ども2人、家族4人が暮らす注文住宅です。玄関を入ると、近所の子も自由に出入りできる児童館のような土間&リビングが。その先は、外ごはんも楽しめる中庭で、これを迂回するように進むと、ダイニングキッチンがあります。親子で使えるワークスペースに、ちょっとした自然を楽しめる場所など、楽しみ方がたくさんある住まいです。
すべての画像を見る(全27枚)子どもたちがのびのび育つ、工夫がいっぱいの家
Hさんの家 東京都 家族構成/夫40代 妻40代 長男7歳 長女4歳
設計/松尾宙・由希(アンブレ・アーキテクツ)
この家のこだわりポイント
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1.敷地の奥行きを生かした3つのゾーニング
2.玄関ホールの目の前がリビング
3.プライバシーが確保される中庭
4.時間を気にせず使える夫の仕事場
1.家族がくつろぐリビングは、ご近所さん歓迎の児童館
玄関を入ってまず目に入るのは、目の前の机と土間、そして玄関と一体となったリビングです。
「すでに近所の子どもが自由に出入りする遊び場のようになっていますが、将来は子どもたちを集めて読み聞かせをしたい」(妻)。
2.子どもも一緒に使える、妻のワークスペース
ダイニングの北側にある妻のワークスペースは、幼い子どもたちも学習机代わりに使う場所。
隣には本棚を兼ねた収納空間があって、妻の本と暮らしのこまごまとしたものが分類され、ストッカーに収められています。
3.吹き抜けでつながる、子ども部屋のワークスペース
小学生の長男が夢中になっているのは折り紙細工。独創的で細かな造形を生み出すためのワークスペースが、ダイニングの階段を上った2階にしつらえられています。兄妹2人が使うのに十分な広さの作業台です。
4.天気がよい日は、食事も楽しめる中庭
玄関と一体のリビングが近所にも開放されたパブリックな空間だとすれば、隣接する中庭はプライベートなダイニングに至る緩衝地帯。家族が一緒に過ごすのはもちろん、ほっとひと息つける場所になっています。
5.常に家族の気配が感じられる2か所の吹き抜け
ダイニングの上にある子どもたちのワークスペースはもちろん、リビング上の夫のワークスペースにも吹き抜けが設けられて、常に家族の気配が感じられる工夫になっています。
6.階段下の小さなスペースを子どもが遊べる空間に
ダイニングと子ども部屋をつなぐ階段の下には、新居を建てる前に暮らしていた集合住宅時代のテレビ台が。新居ではテレビを置かないので、子ども2人の学習机兼作業台兼物入れとして活躍しています。