30代の夫婦と子ども2人、家族4人が暮らす新築戸建て住宅です。四方を囲まれた37坪の旗竿敷地ですが、2階をダイニングキッチンにして、借景の緑を取り込む横長の窓をつくったことで、広々とした空間になりました。ダイニングの隣りには、畳敷きの図書室があっておこもり気分も味わえます。子どもと一緒に料理ができる2列型キッチン、窓辺の長いカウンターなど。家族の居場所がたくさんある家です。
すべての画像を見る(全28枚)豊かな時間が生まれる、工夫がいっぱいの家
Sさんの家 東京都 家族構成/夫30代 妻30代 長女9歳 次女7歳
設計/青木律典(デザインライフ設計室)
この家のこだわりポイント
- 1.大きな窓から借景の緑を楽しむ
2.DKとつながる畳敷きの図書室
3.パントリーを備えた広々キッチン
4.各室に収納スペースを確保
1.ダイニングの窓辺に宿題ができるカウンター
緑地が広がる隣地に面したダイニングの窓辺には、眺めのいいカウンターを設置。2つのトレイには姉妹それぞれのノートや筆記具などが入っていて、窓の外を眺めながら仲よく勉強したり、本や漫画を読んだりしています。
2.本を読みながらくつろげる図書室
ダイニングの北側に設けられた、畳敷きの図書室。周辺は低層の住宅が建ち並ぶ第1種低層住居専用地域で、建物北側の高さに制限があるため、天井が低くこもれる空間に。
畳に寝転んだり窓辺に腰かけたりしながら読書を楽しめます。
3.子どもと一緒に調理ができるキッチン
ダイニングに対面するカウンターを設けた2列型キッチン。子どもの様子を見守りながら料理ができます。作業スペースがゆったりしているため、子どもたちと一緒に料理を楽しむことも。
4.子ども部屋の気配を伝える吹き抜け
東側の大きな窓の手前には、1階の子ども部屋の気配が伝わる小さな吹き抜けを設置。
子どもたちが大きくなって、2階の音や明るさが気になったり、勉強に集中したいときなどには、吹き抜けにフタができるようになっています。
5.寝転がったりできる無垢の床材を採用
1階の床材には複合フローリングを使用しているのに対し、家族が長い時間を過ごす2階の床材にはタモの無垢フローリングを採用。素足にやさしく、子どもが寝転んだりしても、快適に過ごせるように配慮されています。
6.テーブルとカウンターをつなげると、広々とした空間に
ダイニングの中心に位置するテーブルは、窓際のカウンターと高さをそろえてつくられたオリジナル。人が集まるときなどはテーブルを移動してカウンターと一体化すれば、子どもたちは広いスペースで自由に動き回ることができます。
7.将来2つに分けられる子ども部屋
1階の子ども部屋は、中央の柱の部分に壁を設ければ、2部屋に分けることが可能。そのため両側にあらかじめエアコンの配管を敷設し、天井にはハンガーパイプを下げられるように下地を設けています。
8.収納を充実させて、子育て中も家がすっきり
1階の寝室には、廊下側にも扉を設けたウォークインクローゼットを設置。
2階キッチンの隣には2畳ほどのパントリーが。家電やストック食品などが収納されているほか、妻のワークスペースも設けられています。