間取り図と外観、周囲の環境について
旗竿敷地のため、道路側からは玄関付近が少し見える程度の外観。街並みになじむ、ひかえめなデザインになっています。
道路とは反対の緑地側の外観は、借景を取り込む大きな窓が印象的。「窓から双眼鏡で鳥を眺めることも。冬にはジョウビタキ、春になるとハクセキレイなど、季節ごとに緑地にやってくる鳥を楽しんでいます」(妻)。
建物の南側には、家族で土いじりを楽しめる小さなガーデニングコーナーも。「家もそうですが、自分たちで手入れをしたり直したりしながら暮らしていきたいと思っています」(妻)。
子どもたちとの楽しい居場所をちりばめた家
借景の緑を取り込む横長の窓が印象的なSさんの家の2階ダイニング。リビングはなく、ダイニングがこの家の中心です。
窓際に設置されたカウンターでは子どもたちが宿題をしたり本を読んだり。「子どものお友達が来たときにカウンターでお茶を出すと、『カフェみたい』と喜んでくれます」(妻)という大人気のスペースです。窓際には小さな吹き抜けも設けられ、1階の子ども部屋とつながっています。
ダイニングの隣には、畳敷きの図書室が。「床が1段下がっているので気分も切り替わり、段差に腰かけたり子どもと一緒に畳でゴロゴロしたり。いろんな使い方がある、リラックスできる空間です」と夫。図書室の奥には納戸を兼ねた書斎も備えています。
妻のお気に入りは、子どもを見守りながら料理ができる2列型のキッチン。「作業スペースが広いので子どもと一緒に調理ができます。つり戸棚のほかにパントリーもあって、すっきり片づくところも気に入っています」。個室や水回りを配した1階も随所に収納を設けることで、生活感を抑えて心地よい住まいを実現しています。
また、吹き抜けにより2階の気配が伝わる子ども部屋からも庭や借景の緑が眺められたり、寝室とつながるテラスがあったりと、1階も広がりが感じられる空間に。
「小さいながらも庭もあり、居心地のいい場所がたくさんあって、家族が一緒のときも、ひとりの時間も楽しめる家になりました」(夫)。