ちょっとした仕事や物書きスペースにと、リビングダイニングにカウンターを設置。ところが、その高さに大問題が。使っていると疲労がたまるうえに、納得の収納クッズもカウンター下に収まらない…。ハウスメーカーで注文住宅を建てた際に、「うかつな返事」をして大失敗してしまった。そんな経験を、整理収納アドバイザーの山口真未さんが語ります。

リビングダイニングのカウンター
リビングダイニングに造作したカウンター。住み始めて、高さ71㎝に悩まされることに
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カウンターとダイニングテーブルの高さを合わせて大失敗

ダイニングテーブルと高さを合わせたカウンター

工事が始まったある日のこと。「リビングダイニングのカウンターの取りつけを始めるのですが、高さ何㎝にしましょうか?」と突然、業者に電話で相談されました。

当時は知識もなく、カウンターをどのように使おうというところまで深く考えていません。おかげで、「えっ、今ですか」と、軽くパニックに。

すでに購入を決めていたダイニングテーブルと高さをあわせれば、見栄えがよくなるかなと思い、「71㎝にしてください」とお願いしました。

 

カウンターの天板

天板の上の高さを71㎝にすると、板自体の厚みがありますから、床からカウンターまでスペースは、高さ68㎝になりました。

家ができた当初、このカウンターでノートパソコンを使っていました。カウンターの奥行きが45cmだったので、ちょうどパソコンを置いて少しゆとりがあるサイズ。ぴったりだなと感じたからです。

イスは、ダイニングテーブルとカウンター両方で座れるように、背面のないベンチタイプに。しかし、ずっと座っていると、かたくて腰が痛い…。長時間座る作業用のイスとしては中途半端。座り心地は悪いものでした。

 

パソコンとカウンター

ご飯を食べるには気にならない高さ。しかし、パソコンを使ったり、なにかを書いたりするには、天板が少し低め。前傾姿勢となり首や肩がこりやすい…。

気になって、学習デスクや机などの標準の高さを検索してみたところ、72.5~75㎝が一般的なデスクの高さのよう。この差が、長時間利用していると、大きな疲労につながるようです。そのため現在、カウンターでパソコンを利用することはありません。