家を建てるとき、考えなければいけないのが、同居する高齢者に寄り添った設備とプランです。同居する祖母が快適に暮らせるよう、ハウスメーカーと打ち合わせを重ねた日刊Sumaiライター。10年暮らして、90歳を過ぎた祖母が、今も快適だと言う、設備と仕様を紹介します。あわせて、最近新たにした対策や、今後検討していることについても。
すべての画像を見る(全14枚)両親と同居する祖母が、快適に過ごせる二世帯住宅に
10年前に二世帯住宅を建てたとき、筆者がまず考えたのが、両親と住む高齢の祖母のことでした。どのような設備を取り入れたら祖母が、不便に感じることなく、快適な生活を送れるのか。ハウスメーカーの設計担当者と相談を重ね、設備やプランを決めました。
ヒートショック対策として、浴室に暖房換気乾燥機を設置
冬場の冷え込んだ時期に急増するヒートショックの事故。浴室だけでなく、脱衣所となる洗面所も暖めることが大切だとのこと。浴室には通常浴室乾燥機が設置されていることが多いと思いますが、筆者宅では暖房換気乾燥機を設置しました。
これを使えば、冬は予備暖房で浴室と洗面所を暖めてくれます。冷え込みが厳しい時期は、プラスの対策として脱衣所にヒーターも置いています。夏は涼風機能で涼しく快適にお風呂に入れるようになりました。
玄関の段差を減らし、手すりを設置。上り下りの負担を軽減
建て替える前の家は、玄関の框(かまち)が30cmもありました。その高さを生かして、靴を収納したり、座りながら靴を履くことができたりとメリットもありました。しかし、やはり高齢者にはきつい高さです。
新しい家を建てる際には、この段差を低くして、足腰の負担にならないよう、高さ約18cmに。また少しの段差でもつまずくと危ないので、昇降の際につかまることのできる手すりも設置してあります。
玄関の高さを低くすれば上り下りの動作はラクになりますが、靴を履くには、ちょっと不便。その対処法として玄関に小さめのベンチを置き、そこで靴の脱ぎ履きができるようにしました。祖母もベンチがあることでとてもラクになったと言ってくれています。