●今でも難しい人間関係。相手を思いやることをいつでも考えて

職場でも普段の暮らしでも、いくつになっても悩むのが人とのつき合い方です。池田さんも「40年以上、仕事で責任者をしてきましたが、人間関係はいつも難しいと思ってきました」と、言います。

今の職場は、シニアから30~40代の若い人までさまざまな年齢の人が働いています。世代が違う若い人とは、仕事のやり方、考え方が違うこともあります。池田さんは、先輩風を吹かせたりしないで、行動で見本になるように心がけています。

例えば、池田さんが気をつけているのは、こんなことです。

 

・こちらから意見を押しつけない。

年上だからと言って、上から目線の意見は受け入れられません。相談されたら、自分の体験を踏まえて、話をするようにします。

・プライベートなことは言わないし、聞かない。

家族のこと、学歴や職歴のこと、それぞれの人に事情があります。自分のことも「聞かれたら答える」ようにしています。

・言葉には出てこない、相手の気持ちを考える

精神科の病院の責任者をしていたとき、患者さんとの対応に悩みました。すると、だんだん患者さんの言葉に出ない、裏っかわの気持ちを考えて、話を聞けるようになったそう。それからは、職場でも、家族や友人と話すときでも心がけるように。相手の気持ちを理解しようとすると、イライラすることが少なくなりました。

池田きぬさん
「できるだけ、その人の良い面を見るようにしてきました」と池田さん。97歳の名言です。
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近くに住んでいて一人暮らしをなにかと助けてくれる、姪や甥にも感謝の気持ちを忘れません。毎朝、庭の草引きをしていますが、そのときに姪や甥の家の庭の草引きも、一緒にしています。

「庭がきれいだと清々しいですね。小さいことですが、感謝の気持ちを表現したいと思っています」

年齢を重ねると、やってもらって当たり前と思ってしまいがちです。でも、どんな時でも、相手に感謝を伝えることが大切。池田さんの考え方、参考にしたいです。

 

97歳の現役看護師・池田きぬさんの、一人暮らしはいかがでしたか? もっと詳しく、一人暮らしの工夫、人間関係のコツなどを知りたい方は、『死ぬまで、働く。』(すばる舎刊)をご覧ください。

 

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