新居のコンクリートの壁に、すっきりとした見た目は維持しながら「飾りづけしたい」「ディスプレイのような収納をしたい」。そんな人に役立つアイデアを紹介します。新築時のプランニングの際、ピクチャーレールの設置を盛り込んで置きましょう(このアイデアは、木や石こうボードの壁にも応用可能。木造住宅なら、あとづけもOK)。アートや植物を楽しんだり、おしゃれな帽子などをディスプレイ収納にしたり。コンクリートの壁に、温かみある演出ができます。

ピクチャーレールにかけた絵画
ピクチャーレールを取りつけて絵を飾ると、壁がはなやかになる
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家じゅうの壁にピクチャーレールを設置し、寒々しい印象を解消

リビングのピクチャーレールと絵画

筆者の自宅は鉄筋コンクリート造。家じゅうのコンクリートの壁には、ピクチャーレールを取りつけています。

コンクリートの壁は、スタイリッシュですっきりとしている反面、どこか寒々しい印象なのが、家を建てる前に気になっていました。ピクチャーレールがあれば、絵をディスプレイしたり、雑貨を飾ったりして、温かみのあるインテリアにできるのではと考えたのです。

固まったコンクリートに、あとからクギやビスを打って、それに飾りをつける…というのは現実的ではありません。そのため、あらかじめ施工時に埋め込みのレールを設置しました。

せっかくかっこいいコンクリート壁。レールをあちこちに取りつけることに、抵抗はありました。しかし、意外なことに、コンクリートの壁が絵画や植物などのインテリアを映えさせてくれるおかげで、ピクチャーレール自体の存在感はほとんどなし。好みのインテリアを実現できています。

 

リビングの壁には、ライティング用のレールとセットで!

ピクチャーレールと配線ダクトレール

リビングの壁には、ピクチャーレールと平行にライティング用のレールを壁に埋めこんで設置しています。写真上部のレールは、配線ダクトレール。中に電気が通っているので、レール上の好きな位置にライトを移動させることが可能です。絵画の大きさや飾りたい場所などに合わせて、ライトの位置や角度が調節でき、重宝しています。

筆者宅は全体的に間接照明がメイン。もっと部屋を明るくしたいときなどには、スポットライト風に、部屋側にライトを向けています。というわけで、ライトは大活躍。

 

本当に目立たない!ピクチャーレールとワイヤー

リビングのピクチャーレールに植物を飾る

ピクチャーレールがコンクリートの壁になじむだけでなく、ワイヤー部分の存在感も気になりません。絵画などをしっかり支えるために、太めの頑丈なワイヤーを使用していますが、シルバーのワイヤーはコンクリートの壁の色味と同調しています。

ワイヤーが目立たないので、絵画が壁に浮かんでいるような印象を与えてくれ、インテリアをより上品に見せてくれるのがいちばんの魅力です。

 

部屋に合わせてワイヤーの長さを調節できるのもメリット

和室のピクチャーレール

部屋の雰囲気に合わせて、絵画をかけるワイヤーの長さを調節できるのもメリットです。

畳の部屋は目線が低くなるので、和室で絵画を飾る際はワイヤーを長めにしています。コンクリートの壁の和室でも洋画がマッチするのは、意外な発見でした。

ピクチャーレールの価格は、レール、ワイヤー、フックなどのセット1mで5000円ほど。筆者宅の場合は、建築時に埋め込みのピクチャーレールの設置を依頼しました。工賃は、建築費に含まれていたので覚えていませんが、リフォームであとづけするよりかなり安くしてもらえたと思います。

石こうボードなどの壁の場合はDIYなどであとづけもできるそうですが、鉄筋コンクリート造の家をつくる予定の方は、施工時に先づけで業者に頼むとよいかもしれません。