リビングを通らずに、玄関からそれぞれの個室に直接アクセス。こうした間取りは、一戸建てでもマンションでも見かけます。デメリットとしては、家族の外出や帰宅の様子がわかりにくいこと。また、子どもがどんな友人を家に招いているのかも把握しにくいのも難点。その一方で、必ずリビングを通ってから個室へ、という動線の間取りもあります。両方の間取りに実際に住んでみて感じたことを、日刊Sumaiライターが語ります。

以前の住まいの間取り
動線にリビングがないと、会話も減る?
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リビングを通らない間取りの場合

筆者が以前に住んでいた一戸建ては、いわゆる「独立階段」の間取り。リビングを通らずに階段を上り、2階の寝室に行けるというものでした。

玄関から「ただいま」という声が聞こえても、個室に直接行ってしまうため顔が見えません。家族がどんな様子なのか、わからないことが多かったのです。直接「おかえりなさい」と言うこともできず、家族のコミュニケーションがとりにくいと思っていました。

また、独立階段にすると、それに付随して廊下などの通路用のスペースが必要です。このスペースがなければ、もう少しリビングダイニングを広くできたのではないか、と感じたこともありました。

そのため、一戸建てからマンションに買い替えることになったとき、リビングを通ってから個室に行く間取りを、こだわりポイントのひとつに。最終的に選んだ部屋は、「玄関→リビング→個室(寝室)」の動線がある間取りでした。

 

リビングを通る間取りのメリットとデメリット

廊下

リビングを通ってから、部屋に行く間取りに住んでみてわかったこと。それは、家族のだれかが、リビングダイニングにいれば、必ず「いってらっしゃい」「おかえり」「ただいま」のコミュニケーションがとれることでした。顔を見られるという安心感もあります。

ただし、家族の友人が訪ねてきたときもリビングを通るため、くつろいでいるところを見られてしまう、ゴロゴロしていられないという点が、(わが家では)唯一のデメリットです。とはいえ、だれが家に来たのかを把握できるという意味では、悪くないと思います。

 

家族のコミュニケーションがスムーズな暮らしが理想

廊下

家族の出入りがわかりやすく、とくに子どもの行動が把握できるのは、リビングを通ってから個室に行く間取りならではです。

最近の一戸建ては、「リビング階段」と呼ばれる、「リビング内に設置された階段から、2階に上がる間取り」が主流になりつつあります。やはり家族のコミュニケーションを大切にしたいと考える人が増えてきたのが、人気の理由ではないでしょうか。

新居では「リビングを通って個室に行く間取り」にこだわったおかげで、家族のコミュニケーションが増え、理想の暮らしに近づいたのではないかと思っています。新築やリフォームを検討するときは、リビング階段にしたり、リビングを通る間取りを考えてみるのもおすすめです。

 

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