話題作に多数出演し、自身のSNSも注目されるなど、若手俳優のなかでも存在感を発揮する野村周平さん。
9月公開の主演映画『純平、考え直せ』では、東京新宿の歌舞伎町に生きるアウトローながら、ひたむきに生きる青年の姿を熱演します。公開に先立って野村さんに、作品や今後の展望について、ESSE編集部が取材してきました!

野村周平さん
スケボーやバイク、体を動かすのが大好きだという野村周平さん
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野村周平さんの目標は、「結果を残せる俳優」になること!

近年、話題作に次々と出演し、高い演技力と、さわやかな魅力で注目を集める野村さん。『純平、考え直せ』で挑戦したのは、新宿・歌舞伎町で生きるチンピラ役。
対立する組の幹部の射殺を命じられた純平が、リーゼントヘアにスカジャンをはおり、決行までの3日間という限られた青春を謳歌する姿は、鮮烈な印象を残します。

「極端な環境に身をおく純平ですが、義侠心(ぎきょうしん)にあふれた一人前の男という、自分の決めた目標にまっすぐ向かう心根は、理解できた気がします。僕の場合、心が熱くなる対象は、普通の男子っぽいものですけどね。スケボーとかバイクとか、体を動かすのが大好きなんです。バイクは古めのハーレーで、走っていると体がめっちゃ揺れるのがいい! 筋肉がブルブルするたびに『最高~』って。振動で体脂肪も落ちるかもしれませんし(笑)」

ちゃめっ気ある回答で、場を和ませるのが上手な野村さん。演じた純平も、周りが愛さずにはいられない男。明るくて気配りある姿が、どこか重なります。

「確かに人見知りはしないですね。現場で少し恥ずかしそうにしている男の後輩を見かけたら、放っておけないタイプ。必ず声をかけてしまいます。でも相手がマイペースでいたいっていう空気も、すぐに察する方です」

●理想の生活…そしていい俳優の条件とは?

現在24歳。純平が“一人前の男”を目指していたように野村さん自身も成長の真っただ中。

「仕事して、スポーツして、寝る時間も確保するとなると、もっと時間が欲しいです。日々の生活だと、料理に興味がないわけではないんですが、根が凝り性なので。道具探しからがっつり時間とって始めてしまいそうな気がしていて、今は封印中(笑)」

そんななかでも必ずつくっているのは愛犬との散歩時間。

「30分から1時間は一緒に歩きます。結婚は…。現実感がないかな」

とはいえ理想はあるそう。

「庭つきの広い家に住んで、移動はジェット機…というのは冗談ですが(笑)。子どもも欲しいです。将来を考えて、英語教育も受けさせたいかな。仕事を終えて帰ったら『ダディ~!』って、お出迎えをしてくれるような、明るい家庭を夢見てます」

ではそんな野村さんに「いい俳優とは?」と聞いてみました。

「結果を残せる俳優です。僕は今の仕事を天職だと信じているのですが、いい役者でい続けることは、与えられた場所できちんと輝くということとイコールだとも思うんです。そしてそれは、どの仕事も同じかなって」

大きな伸びしろを感じさせるお答え。活躍に期待です!

●『純平、考え直せ』

一人前の男を夢見る、新宿・歌舞伎町のチンピラ、純平。対立する組の幹部の命を狙うように命じられた彼は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と孤独を埋め合うように激しく引かれ合い…。3日間のふたりの刹那的な恋愛模様、SNSで拡散された情報が思わぬつながりを生む展開も見どころ。(9月22日公開)

【野村周平さん】

1993年生まれ、兵庫県出身。2010年に俳優デビュー。映画『ちはやふる』シリーズ(’16年~’18年)、『帝一の國』(’17年)などで若手実力派俳優として広い世代から注目を集める。公開待機作に映画『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開予定)がある