自然素材とアンティークの空間を周囲の緑が鮮やかに彩って
すべての画像を見る(全25枚)サブウェイタイルと木を組み合わせ、やさしい表情にまとめた洗面。洗面ボウルは、大きめサイズの実験用タイプをチョイスしています。「朝の身支度がスムーズで便利です」(妻)。
玄関からLDKへ続く扉は、イギリス製のヴィンテージ。設計者の小嶋さんが、夫妻の好みに合わせて提案したものです。
LDKの横に2つの子ども部屋を配置。写真正面の框戸は無垢材で造作。その奥が寝室です。
北側に設けた子ども部屋は、実家の緑と対面します。室内はシンプル&ミニマムなつくりにして、子どもが成長したら、自由な使い方ができるようにしました。「子どもが独立したら、私たち夫婦の個室として使うこともできるかなと考えています」(夫)。
子ども部屋から内窓を介してLDKへの眺め。「以前は、子育てに不安や悩みを抱いていましたが、この家は、子どもとほどよい距離を常に保ちたい、子どもが健やかに生活してほしいという願いをかなえてくれました」と妻。
自然と一体の生活で、四季折々の表情を感じて暮らす
物干し場でもあるデッキにつるされているのは、流木を利用した物干し竿。普段着の服を干しているだけなのに、まるでショップのような雰囲気を醸し出しています。「小嶋さんに提案してもらいました。家の雰囲気にマッチしていて気に入っています」と夫妻。
子どもたちが幼い現在、寝室は親子4人で使っています。くつろぎ感、落ち着いた雰囲気を持たせるように、窓は小さめサイズに設定しました。
休閑地との区切りをしっかり確保し、隣家との距離感を保つため、敷地南側は木柵で囲いました。加えて、多様な植栽を設けることで目隠しし、プライバシーも確保。
繊細な印象の表札は、愛知県で活動している作家にオーダーしたもの。
間取図
DATA
敷地面積/481.15㎡(145.80 坪)
延床面積/110.81㎡(33.58 坪)
1階/119.24㎡(36.13 坪)
用途地域/市街化調整区域
建ぺい率/60%
容積率/200%
構造/木造軸組工法
竣工/2020 年2月
素材
[外部仕上げ]
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/モルタル、杉
[内部仕上げ]
床/オーク、タイル
壁/漆喰、タイル、ビニールクロス
天井/構造表し、漆喰、ビニールクロス
設備
厨房機器:システムズヤジマ
衛生機器:LIXIL
窓・サッシ:LIXIL、オリジナル(LDK 木製内窓)
施工/かしの木建設
設計/小嶋良一(こぢこぢ一級建築士事務所)
※情報は「住まいの設計2021年12月号」取材時のものです