寝室は木の質感を生かしてゆったりと
すべての画像を見る(全15枚)上階にある寝室は、ホテルのような洗練された空間。通常のキングサイズよりさらに大きいUSキングサイズのベッドをゆったりと配置しました。サイドテーブルつきのヘッドボードは、床と同じオーク材で造作したものです。
寝室入り口の引き戸に採用したシルバーの引き手。関さんがセレクトしたもので、マットな質感と主張しすぎないシンプルなデザインが特徴です。
動線を整理、明るい玄関とゆったりした洗面室を実現
廊下の位置を変更して、玄関から階段口までスムーズにつながる動線を実現。すぐ右手には洗面室があり、玄関との間仕切りにはウッドシャッターを採用しました。デザイン性の高さだけでなく、廊下の窓からの光が洗面室に届き、湿気がこもるのも防げます。
廊下の位置を変えたことで実現した、明かり取りの窓。ベンチにもなるコーナーの飾り棚には、植物やインテリア雑貨などをディスプレイして楽しんでいます。
動線を整理することで実現した開放的な洗面室。ダブルシンクや広々としたカウンター、洗濯機をビルトインした壁面収納で、ホテルライクな上質空間へと一新しました。
浴室のバスタブと洗い場に採用したGESSIの水栓。シャワーはホースが伸びるので、バスタブを掃除するときにとても便利だとか。
住まい手が「まるで彫刻のようで気に入っている」という階段室のL型の間仕切り。壁との間に細いスリットがあることで、浮遊感が生まれています。
「思考を整理し、気持ちの切り替えができる場所になりました。今回のリノベで、デザインの持つ力を再認識しましたね」。心身ともに癒やされる隠れ家的な存在の住まいで、雑事から解放され、リラックスした時間を過ごしています。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計/SEKI DESIGN STUDIO
代表の関洋さんは1966年生まれ。1994年SEKI DESIGN STUDIOを設立。日常のいたるところにすでにある、自然から与えられた、ありのままの「素」から「もの」をデザインするのが信条。住宅、店舗、家具、道具などのデザイン設計を手がける
※情報は「リライフプラス プレミアム No.1」取材時のものです